[2022年6月6日]
当ブログで何度も指摘していた大学の追加合格の件。
読売の記事ですが,なんとか文科省が動いてくれるようです。
そもそも,文科省がつまらない規制をするから,多くの受験生と保護者が大損しました。
その分の補填もしてあげてほしいですが,今後の被害者が減るだろうというのは良いことです。
ことの経緯はこう。
大学は入学定員より,多くの合格者を出し,実際に定員よりも2〜3割も多く入学させているのが常態化していた。
それが適正でないと見た文科省は,定員を10%超えて入学させたら補助金カットするという制裁をはじめた。
大学は定員を超えてはいけないものの,定員ギリギリは入学させたい。
そこで,最初の合格発表では定員より確実に少ない人数が入学手続きする程度の合格しか出さなくした。
手続きの人数を見て,あと100人は大丈夫とわかれば,100名の追加合格を出す。
100名全員が追加で入学手続きするはずはなく,まだあと30名余裕があるとなれば,さらに30名の追加を出す。
そして,ギリギリまで定員に近づけることが可能になる。
ほとんどの私大がこの手口で,ギリギリまで追加を出しまくっているので,すでに手続きした第二志望大学の入学金がどんどん消えていくことになっていた。
受験生,保護者は志望上位に合格したのだからと,あきらめるしかない。
泣き寝入り状態だ。
おそらく,最初の合格発表で合格にしてくれていたら払わずに済んだ入学金は日本全体で何億円にもなっていただろう。
で,冒頭の記事は,ことの発端であった定員オーバーした場合のペナルティー基準を緩和するので,追加合格をギリギリまで出す大学は減るだろうという話。
本当は,追加合格そのものを禁じ手にするくらいのことをしてほしいですがね。
さらに,先日の国会でも山添という議員が「入学金を廃止すべき」と提案しています。
彼の調べによると,そんなお金をとるのは日本くらいのものらしい。
そもそも,25万円も手続きなどにかかるはずがない。
廃止とまではいかなくても,入学金を3万円くらいにしておけば,そう大きな問題にもならない。
根本的なところにメスを入れるべき問題なのである。
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