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尾崎塾
富田教室

[2022年6月21日]

シャブ漬けより怖い

吉野家の牛丼はまちがいなく美味しくいただける思うが,このセミナーはいただけなかった。(←うまいこと言ってる・・・「美味しい」と「うまい」こと言ってるもかかってるので二重にうまいことになっている)

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それで,セミナーを受けた人が署名を集めて?提出?29000人も???

いろいろ意味不明のニュースだ。

普通,署名運動って,公共政策などに対するものが多そうだが,これは国立大学でもない私立大学のセミナーだ。

このような大学のセミナーは今後受けなければいいし,牛丼も食べないということで抗議を示せる。

W大学って,そんなに公共性の高いイメージなのか?

日大があれほど叩かれていたのに対し,W大学はそれほどでもない。

よくわからない。


それで,要望として,こんな一文が,

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「社内で日常的に使用されていなかったか」

これを検証せよと言う。

おそらく,だが,セミナーをやった人が,リップサービスで思いついたフレーズかと思うので,そこに切り込んでもあまり意味がなさそうに思う。

ただし,ひょっとすると,食品業界にはそういうノリがあるのかもしれないので,興味のあるところだ。


実は,教育業界にも言ってはならない,もっとひどい隠語がある。

それは「実弾」だ。

難関大学の合格数を最大の宣伝材料とする進学校では,合格数が何よりも重要。

すると,受験生本人の将来や希望ではなく,合格数をかせげるかどうかで進路指導が行われる。

京大の合格数のみを目標にしていた奈良県の某私立高校は,生徒に医療系の志望動機が全くなくても人間健康科学ばかり受けさせて数をかせいだ。

このように,生徒本人の人格や適性を見ることのない進路指導をしていると,先生方もマヒしてきて,こんな言い方になる。

「今年は実弾が少ないなー」

実弾とは,実際に合格する可能性のある生徒のこと。

へたな鉄砲も数打てば当たるということにたとえて,たくさん受けたら合格するかもしれない生徒を「実弾」と言うのだ。

いくら打っても当たらない受験生もいて,それは「記念受験」と呼ばれる。


ある教育者が(教育者と呼べるかは別にして)セミナーを開いて,「いかに実弾をつくるかを常に考えて指導しまっせー」などと発言していてもおかしくない。

それが録音されて世に出たら,「シャブ漬け」とどっちが破廉恥なのかわからない。

ってか,「実弾」の方が許されない怖い形容だと思うのは私だけだろうか。





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