[2022年9月8日]
昨今の大学入試で,最も悩みの種となるのがこの共通テスト(旧センター試験)です。
そろそろ出願準備の時期です。
このブログでも再三取り上げていますが,多くの受験生が無駄に受験しています。
共通テストは受けるべきなのでしょうか?
大前提として,国公立大学は共通テストを受験しないとダメな場合がほとんどです。
昨日紹介したように,総合型入試など一部で共通テストなしで合格できる場合があります。
ウチの塾でも,たとえば総合型で大阪公立大に合格した生徒もいますが,共通テスト無しでした。
ただ,その生徒も,ウチの塾でそれなりの対策を練っていたので合格できたと言えます。
合格体験記
通常は共通テスト無しで国公立大に合格することは考えられないと認識しておきましょう。
さて,国公立大志望者は必ず受験する共通テストですが,関関同立志望者はどうでしょうか。
結論を書くと,「必要ない」です。
さらに書くと,「受けない方がよい」です。
理由を書くと,「合格可能性が減るから」です。
要するに,関関同立を本気で第一志望と思っている生徒は,産近甲龍などの推薦入試を受けたり,共通テストを受けると,合格可能性が減ります。
理由は明確で,共通テスト利用で合格できる可能性が非常に低いから。
関関同立を第一志望の生徒は,共通テストで高得点取るのは非常に難しいのです。
たとえば,共通テストの英語には私大入試によくある文法問題がありません。
共通テストの国語には,私大入試にほとんど出ない漢文があります。
共通テストの英国で合格レベルの点数が取れるようなら,普通に一般入試で点数を取れるので合格します。
よく,受験機会が増えるので,受けて損はないと言う学校の先生がいます。
「大嘘」です。
たしかに,受験機会が増えますが,合格する可能性がほぼゼロなので,受けたら損なのです。
そのための準備に無駄が多くなりますし,受験の当日や自己採点のバタバタに数日とられる時間が無駄になります。
しかも,受験料金も取られるので,お金と時間が無駄になりますから,受けて損はないというのは大嘘になります。
「いや,でも共通テスト利用で合格する生徒もいますよ」と反論しますかね?
でも,その合格した生徒のほとんどは,国公立大志望で阪大とか神大に合格する生徒が利用したのです。
あるいは,まれに関関同立志望で合格する人がいますが,その人は,共通テスト利用でない普通の一般入試でも当然合格しています。
共通テストの点数で合格し,一般入試で不合格の人なら,「共通テストを受けてよかった」となりますが,そういう人はめったにいません。
くどいようですが,共通テストで関関同立に合格する人は,国公立上位大に合格する人か,関関同立に楽々合格する人なのです。
今イメージしているのは,関関同立第一志望の人です。
当然,関関同立にぜひ合格したい人です。
楽々合格するような人は想定していません。
楽々合格の人にも共通テストは必要ないですし,ギリギリ合格ねらう人にも必要ないのです。
ホントですよ。
ですが,ここに大きな敵が立ちはだかります。
そう,学校の先生たちです。
具体的に名前を出すと,三島高校や槻の木高校の先生たちです。
おそらく,ほとんどの生徒に共通テストの受験を強く迫ってきます。
全員受けるべきだ,受けないと損,受けない奴はバカだとでも言うようなノリかも。
そう言ってる先生方がバカなのですが,生徒はそんなことわかりませんので,多くの関関同立第一志望の生徒が共通テストを受験させられます。
三島高校や槻の木高校のレベルだと,もちろん国公立志望者はいます。
その生徒はもちろん共通テストを受けるべきです。
しかし,この数年,全卒生の10分の1程度,あるいはそれ以下しか国公立大に合格しません。
で,残りの多くの生徒は関関同立志望なのです。
だから,ほとんどの生徒に共通テストは必要ないのです。
では,なぜこれらの高校の先生方は,バカみたいに共通テストをうけさせようとするのでしょうか?
理由は,それこそバカみたいな理由です。
国公立大合格者が多い高校は優秀なよい学校だというイメージがあります。
だったら,生徒の半数以上を国公立大に合格できるようにすればいいのですが,実際は1割程度。
せめて,国公立を多くの生徒が志望しているフリをしたいのです。
学校のほとんどの生徒が共通テストを受ける=イメージが良い。
実態ではなく,世間体を気にしているだけのしょーもない理由なのです。
今,すでに出願準備させられている人も多いと思います。
必要ない試験には出願しない「勇気」が必要です。
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