尾崎塾
富田教室

[2022年9月13日]

答え合わせ

昨日の答え合わせです。

問題は，木星の大きさは月の何倍かというものでした。

木星の大きさは地球の約11倍。
月の大きさは地球の約4分の1です。

じゃあ，11÷（1/4）で44倍と思いますか？


もう少し正確な数字で計算してみます。

地学の教科書によると，木星の大きさ（半径）は71492kmです。
月の大きさは1737kmなので，71492÷1737＝41.158・・・・

約41倍ですね。

44ではありません。


ここに，有効数字という大切な考え方があるのです。

約4分の1といったときに，ちょうど4分の1との差が生じています。

極端な場合，3.5分の1でも四捨五入して4分の1とすることができます。


ですから，約11倍を約4倍しても約44倍と答えるのは実はナンセンス。

最小だと10.5×3.5＝36.75
最大だと11.5×4.5＝51.75の寸前まであり得ます。

ですから，「まともな」頭脳を持った人なら，
約11×約4はおよそ40から50くらいだと見当をつけるのです。

実際41倍ですから，思ったとおりという話になります。

44倍と思った人は，実際の41との差に驚いて思考停止してしまうかもしれません。


ちなみに，昨日の答えは何でしょう？

私なら「40くらいかな」と答えます。
それが正解だと思います。

えーっ？40〜50程度じゃないの？

あるいは「36.75以上51.75未満」と答えるのが正解と主張する人もいるでしょう。

うーん，でも，私なら「40くらいだ」としか言いません。

掛け算すると44ってことは，40から50の間の可能性が高いが，45よりやや少ない可能性が高いので「40くらいかな」と言っておきます。

実際41ですから，「さすが！」とほめてくれるかも。

それに，上にぶれて47とかでも，「40台」ということで当たった感もありますしね。

そのあたりの「計算」（打算？）も生きていくためには重要ですね。




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