[2022年11月7日]
何やら大量解雇で話題のツイッターですが,情報源としては捨てがたいものがあります。
特にちゃんとした予備校講師のつぶやきは本質をついてたりしますしね。
今日は駿台日本史で一番信頼できる鈴木さんがつぶやいていました。
ウチの塾では日本史選択者にはいつもおススメしている参考書の著者です。
何をつぶやいてたかというと,
「大学受験の日本史論述問題に関しては,受験生の答案を採点・添削したことがない講師は授業がまともにできないと思うんだけど。
自分で解答例を作っていない講師もどうやって指導しているんだろうか。
まさか,赤本や青本の答案をコピーして授業中に配っているとか…ってことはないよね。」
まったくその通りでございます。
学校のせんせい達は特に入試問題の答案を生徒がどのように書くか知らない人が多い気がします。
だって,がっこーは受験のための機関ではなく,卒業の単位を与える機関ですから。
ですが,「進学校」を標榜するなら,入試問題を受験生がどう書くかの研究・考察なしに授業は組み立てられません。
そういう意味では,これは日本史に限らず,すべての科目に言えることです。
指導力の差はこういうところから生じ,経験のない先生方は指導力ゼロとか,あるいは講義しない方がよいマイナスの指導力もあるかもしれません。
一方で,受験生がどのように解答するか把握して,それを正しい解答へ導くスキルがどんどん磨かれていく指導者もいるということです。
ちなみにウチの塾では,毎年そのスキルが向上し続けているので,数年前の卒生には申し訳ないと思うほどです。
鈴木さんも書いてますが,赤本や青本の解答って,実は間違っている場合があります。
少なくとも地学の解答を執筆している身としては,十分にありえることだと実感もしています。
特に現代文の指導をしていると,まったくトンチンカンな解答に出会うことがあります。
そういう間違いが指摘できる程度の力量が最低限の指導力だと思いますが,そのレベルにも達していない先生,講師が9割以上いるのがこの業界だと思って間違いないと思います。
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