[2022年11月13日]
昨日の「箕面散歩」ですが,美しい紅葉を見に行ったと思いますか?
まあ,それもありますが,実は大半は他のものを見ていました。
撮った写真はコレ
そう,「1円玉」の写真ですね!
って,ちがーうっ!
岩石の写真です。
1円玉(直径2.00cm)は,大きさ比較のために置いてあります。
この箕面付近は丹波帯と呼ばれる中生代の地層でできています。
滝道あたりは泥岩が多いです。
ところが,
ある部分だけ泥岩でなく,白っぽい岩石になっています。
花こう岩のようにも見えますが,石英粒が卓越していて,石英斑岩とか花こう斑岩とよばれます。
泥岩の地層の中に,岩脈として入っているのです。
途中にあった,箕面の小さい滝?
滝の流れを表現するために,シャッター速度をゆっくりめにして撮影しました。
この小さい滝あたりはチャートと呼ばれる深海でできた地層です。
丹波帯は「付加体」といって,海洋のプレートが日本列島に沈み込むときに次々に日本列島に付け加わってきた地層なのです。
これは,野村泊月の句碑です。
もちろん,それに興味があったのではなく,その後ろの崖が重要です。
どうしてここに句碑があるのか?
理由がありますよ。
滝道の中で,ここだけ削られやすいからです。
句碑のうしろ,ななめに掘れているのは断層なのです。
断層活動で岩石が破砕されてボロボロになって削られやすいわけ。
まあ,そんなこんなで,地質の観察が楽しい滝道ですが,残念ながら国定公園なのでハンマーでたたいて地質観察したりはご法度です。
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