[2022年12月2日]
大阪の中学生は政治的要因で,本来受けられるべき教育の門戸を不当に狭められています。
大阪の教育行政,ホンマにポンコツですから,抜本的に変えるべきなのですが,誰もそんなこと話題にしません。
これ,全部大阪府民の責任です。
少なくともこのブログを読んでおかしいと思った人は,選挙の時に教育行政も考えて政党や議員を選びましょう。
おかしいのは,公立高校と私立高校の定員に暗黙の了解があることです。
独占禁止法で禁止されているカルテルとか,談合と全く同じことをやっているのです。
上図は,大阪の公立と私立の生徒割合。
ずーっと,測ったように7:3でした。
最近は,「私学無償化」という間違った政策の影響で6:4に近づいています。
完全に間違ってるんです。
理由は,大阪の人の希望と逆行する結果になっているからです。
大阪の生徒のほとんどが公立高校に進学したいと願っています。
特徴ある教育とか部活で,私立を本当に希望している生徒は1割くらいでしょう。
なので,本来の定員割合は,9:1で全くかまわないハズです。
公立高校って,本来は希望者が全員その教育を受けられるというものでないとおかしいでしょ?
ところが,おかしなことに,人気のある公立高校の定員も平気で減らしているのが大阪の教育行政です。
どうしてみんな怒らないのか不思議です。
過去の生徒数の推移
大阪府で,平成元年の生徒数は40万人以上いたのです。
それが現在は半分の20万人ちょいになりました。
当時の規模をキープ,あるいはかなりコンパクトにしたとしても,希望するすべての生徒を公立高校に入れることが可能です。
どうしても特徴ある教育が売りの私学に行きたい人は,もちろん行けばいいのです。
でも,そうはなってません。
20万人のうち,公立に進むのは13万人ぐらいでしょう。
18万人ぐらいが希望しているのに,5万人は不本意な私立高校へ進学しているのです。
どう考えても府民サービスとしておかしなことをやっています。
理由の第一は,私立高校をつぶしたくないということです。
護送船団方式と言って,私立高校で働く人を守っているのです。
ロクな教育をやっていなくても,中学校で成績順に輪切りにされた生徒が一定数入学してくるのです。
だからつぶれない。
私立高校なんて,単なるひとつの私企業です。
よい商品が提供できない企業はつぶれるのがあたりまえ。
ですが,つぶれないように政治的に保護しているのが大阪の教育行政なのです。
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