[2022年12月3日]
学力をつける方法はいろいろあります。
レベルに応じた参考書や問題集を利用すると効率がいいです。
ウチの塾は,そこはうまく使っています。
ですが,ライブ授業はまた別モノだったりします。
今日も特別講座で現代文と英語の生授業をしました。
その話を聞いて「なるほどなあ」とか「そうだったのか!」と理解を深めていくわけですが,その度合いは生徒によって違ってくるのです。
何が理解に差をつけるかというと「教養」とか「一般常識」のような知識や「見たことある」「やったことある」といった経験値でしょう。
たとえば今日の授業だと,当然のごとく「サッカー」の話が具体例として出てくるのです。
少なくとも,今世間はW杯サッカーで盛り上がっていることぐらいは知っておかないと,授業をまともに受けることができないわけです。
授業でいくら「三苫の1ミリのように」とたとえ話をしても,その話を知らなかったら「なるほど」とか「納得感」につながりません。
残念なことに,きょうの授業では「三苫の1ミリ」には触れませんでした。
理由は,生徒の多くがそれを知らないであろうと予測できたから。
だいたい,顔見たらサッカー知ってるかどうかわかりますからね。
しかし,これはこれで大損してるんですよ。
全員がそのことについて知っていれば,その例を用いて理解を深めることができます。
その集団がどれくらいの教養を持っているかで,授業の内容が変わるんですよ。
これが,実は偏差値の高い学校へ行く意味だったりします。
教養のないアホばっかりの学校では,幼稚な言葉でそれなりのレベルの例え話しかできません。
高い教養の集団だと,明確に定義された専門用語で,より的確な例え話も可能です。
以前にも書きましたが,学力の大部分は学校や塾以外の部分で培われます。
せめて「三苫の1ミリ」がわかる程度の日常を送ってもらいたいのです。
それが学力形成の基盤をつくっていきます。
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