[2022年12月13日]
今日は物理の入試問題演習の最終回。
1問目で力学の基本解法の再確認。
運動方程式は宇宙でも使えるんだぞっ!
で,アインシュタインの有名なE=mc^2の話になる。
質量とエネルギーは等価。
光の速度で動けば質量は無限大になる。
質量無限大なら加速するのに必要な力も無限大なのだ。
じゃあ,光の速さにロケットが近づくと,光速を超えられないんだなあとかいう話に脱線して時間を食い過ぎる。
2問目はダイオードの話。
p型とn型の原理を説明。
生徒の顔を見ると,ポジとネガの意味を知らなさそうだったので,説明を加えておいた。
グラフを使った解法は非オーム抵抗と同じということで類題もやりつつ,トランジスタの話まで。
3問目は光電効果。
ここで再びアインシュタインが登場。
光の粒子性について,光電効果とコンプトン効果を説明。
最後は光子にも運動量があるので,それを利用した光子力ロケットの話に。
これを使えば,最初に出てきたように光速に近いロケットも可能だというわけだ。
ちょっと無駄に脱線したかと思われた1問目の伏線回収に成功。
実は,こういうのがライブ授業の醍醐味なのだ。
ロケットの話の時に,ちょうど昨日,日本企業の月着陸船が話題になっていたことに触れた。
時事ネタを使って授業できるのはライブ授業のみ。
それで,先日亡くなった水木一郎さんの最も有名な「マジンガーZ」にも触れる。
マジンガーZは,なんと,光子力で動いているのだ。
なんともタイムリーな話題だということで,生徒に紹介したものの,反応が薄かった(そりゃそうやな)。
まあ,でも,光子のエネルギーや運動量について,少しは頭に残ってくれたのではないか。
ライブ授業で,生徒の反応を見ながら,その時にタイムリーな話題を例に挙げて説明し,ちゃんと伏線回収する。
これこそがウチの塾の「講師力」なのだ。(うまいっ!)
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