[2022年12月25日]
先日,京都府版の五ツ木模試を受けた生徒が結果を見せてくれた。
改めて驚いたのが,入試の配点について。
京都府は中期日程だと,各科目が40点満点なのだ。
かなりおかしなことが起こっているに違いない。
つまり,1点の重みが非常に大きな試験なのだ。
かねてからウチの塾では,受験は「運」要素が大きいとは言っているが,京都府立高校を受ける場合,さらに運の要素がクローズアップされる。
具体的に言うと,たとえば英語の問題はほとんどが配点2点の4択問題だ。
筆記の方で9題=18点とリスニング6題=12点
つまり,40点のうち30点分が4択問題。
たまたま勘が良く,当てずっぽうで2つ当たった人と,2つはずした人で8点差がつくのだ。
もっと多く,3つ4つ当たるかもしれないし,はずれるかもしれない・・・
実は,まあ,当日の試験で運に左右されるのは仕方ないと言える。
(その理由はまたの機会に・・・)
もっと大問題なのは,五ツ木の模試で「受ける」か「受けない」を決めてしまう危険性の方だろう。
仮に英語の平均点が20点で,得点が20点の生徒は偏差値が50である。
ところが,運よく勘が当たった24点の生徒の偏差値は55で,運悪くはずした16点の生徒は偏差値45になる。
(標準偏差を約8点と見た)
偏差値55が出た生徒は英語が得意科目と勘違いして,受験校をランクアップするかもしれない。
偏差値45の生徒は,学力が足らないと思って受験校を下げるかもしれない。
そもそも,全く同じ学力なのに・・・
これが理解できていない生徒,保護者,そして教員どもが多いので,進路を誤る危険性が非常に高いのが京都の高校入試といえるだろう。
大阪府立高校は,1科目90点なので,まだマシとはいえ,偏差値の2とか3は,運とか勘で平気で動くということをよく理解すべきなのだ。
生徒や親御さんがわかっていないのは仕方ないとして,繰り返しになるが,学校教員も塾講師もわかってない人が9割だと断言しておく。
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