[2022年12月27日]
こういう仕事をしていると,生徒さんの人生に大きくかかわっているわけで・・・
とはいえ,合格を目標にはするが,決してそれは目的ではない。
その先の長い人生をどう生きるかが重要だから。
今日,突然の来客があった。
なんと,昔の教え子が塾を訪ねてきてくれたのだ。
学校勤務時代,しかも教員になって最初に担任した生徒。
日ごろ,塾ブログで教師がロクでもないと書いているが,当時の自分がそうであったから身をもってダメなのだとわかっているわけだ。
ほんとに若い教師って,何もわかってないから。
ただ,若かったので,何もかもが勉強になり,それが今に生きている。
今日来てくれた生徒をはじめ,教え子には感謝しかない。
その中でも,この生徒はその後の進路指導に特に重要な示唆を与えてくれた一番の恩人でもある。
実は,学力が高く名のある大学に合格したのに,大学進学をしなかったのだ。
なんと,「プロゴルファー」になる夢があったから。
今考えたら,大学のゴルフ部経由でもよかったのではないかと思うが,当時はそんなアドバイスも思いつかず,
「いいと思うよ」と賛成だけしてあげた。
要するに,後悔の残る人生を歩んで欲しくなかったから。
結局プロゴルファーにはなれなかったが,今は誰もが知る会社でちゃんと働いている。
大学に行ってその会社に就職する人生と,どっちがよかったかは言うまでもあるまい。
その後,同じく学力がありながら「吉本興業の学校」に行ったり,「ギタリスト」になったりした生徒も応援した。
おそらく,進学校を標榜していたので,学校的にはよくないのだが,学校の進学実績のために本人の人生を曲げるのはもっとダメ。
今も,進路指導の根底にはこの生徒たちの経験が基盤としてあるので,自信持って指導できている面がおおいにあったりする。
進学時点で,明確な職業観がないのなら,とりあえず進学するのもよい。
逆に,やりたいことがあるなら,そっちをやるべきでしょう。
やり直しはいつでもできるのですから。
一度きりの人生を,いかに充実したものにするか考えましょう。
そして,失敗のない人生の方が,実は味気ないかもしれないので,チャレンジすることを恐れる理由は一つもないと知っておきましょう。
知らんけど。
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