[2023年1月5日]
大阪府藤井寺市で2020年に実施された中学校の教科書選定を巡る汚職事件で、
加重収賄罪などで在宅起訴された元校長(61)が14年以降にあった全ての選定で教科書会社「大日本図書」側に非公表情報を漏らしたと府警に供述したことが捜査関係者への取材でわかった。
同社からの接待も約10年にわたり受けていたという。(読売)
読売の記事だが,まあ,普通によくありそうだなぁという話。
で,おもしろいのが記事の続きで,
教員と教科書会社による癒着の常態化が明らかになるのは異例。
文部科学省は同社の処分を検討している。
とある。
そう,誤読してはいけませんよ。
「明らかになる」のが異例なのであって,「癒着が常態化している」のはよくあることなのです。
ってか,20年前だとまだ学校の職員室に業者が自由に出入りして,教員と直接いろいろ意見交換してましたからね。
今は巧妙に裏から接触するようになっただけでしょう。
「癒着」とか「接待」というと,悪いことをしているイメージだが,現場ではそうは感じていないハズ。
「仲良く」なって,率直な意見交換をするのは,よい教科書をつくるのには欠かせないことだ。
その「お礼」に食事の席を設けるのも当然だろう。
よい教科書をつくるために,現場教員と接触して意見をもらう。
教員は,自分たちの意見が反映されている教科書を採用する。
何も悪いことしてない。
世の中,いろいろ見えないところでうまく「調整」されているのです。
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