[2010年9月1日]
今日9月1日は防災の日です。
1923年の関東大震災が起こったのが9月1日。
あと,台風のシーズンというのもある。
私の大学時代の専攻は地質学で,卒論は活断層の研究をした。
研究を進めるうちに日本人は非常に危険な状態にあると痛感するようになった。地震に対して無防備なのだ。
たとえば,箕面の活断層を踏査していると,まさに活断層があります!という真上にマンション建設中だったりしていた。もっと,地震の危険性を世間に知らせる責務が研究者や自治体にはあるだろうと思いつつ学校の教員になってしまった。
10年後・・・
阪神淡路大震災
大学時代を過ごした神戸の街の壊滅状態を見たときの,何ともいえない無力感を今も思い出す。
大学時代に気づいていたのに・・・
その後,機会を見つけては地質学会や教育研究会,市民講座などで防災意識の啓蒙や教育の重要性を発言・発表するようなった。
でもまだまだ足りない。
国をあげて,もっと意識を高めていくようにならないと。
気象予報士の資格をとった。
防災という面で発表や講演しやすい肩書だという理由もあった。
駿台で地学の講師をするのも,実は秘かなたくらみがある。
駿台にはレベルの高い学生が集まる。
私の授業を受けた何人かが国や自治体のトップクラスの人間になったとき,私の授業を思い出して防災に役立てて欲しいのである。
ホント,地震はいつ来るかわからない。
備えておく意識,それが最重要だ。
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