[2023年2月20日]
早稲田大学では,試験時間をまちがえる不手際が発生。
さすがに全員に得点をなどというゴマカシはできず,別枠で合否判定などという異次元のすり替えで逃げ切れるかどうか?
このようなミスは表面に出るので明らかになるが,実は目に見えない不手際が山ほど存在するのが入試というものなのだ。
その代表例が今回の早大にも関連するが,試験時間の設定。
これは得点や合否に影響ないと思いがちだが,実はこれで合否は大きく変わる。
試験時間を多く与えれば,すべての受験生がすべての問題を解き終えることができ,学力判定がきっちりできる。
ところが,どう考えても時間内に全部は解けないだろうという厳しい設定の試験をすると,たまたまうまく行く受験生とそうでない受験生が生じて運の要素が強くなる。
共通テストもそうだし,難関大ほど時間内に解き終えるのが無理っぽい設定にしがちだったりする。
適切な試験時間設定なのかどうか,どの入試も怪しいものだ。
ここで大きくバグっていて,適正な学力を判定できずに入学試験としての役割を果たせない可能性すらあるのだ。
もう一つ,見えない敵は「配点」である。
どの問題に何点を配点するかは,それこそテキトーに決めているかもしれない。
平均点調整のために,皆ができている問題の配点を高くしたり低くしたりする。
非常に学力差が反映する良問の配点を大きくすれば適正に学力差を測定できるが,逆に良問の配点が低い可能性もある。
その配点のわずかな設定ミスのせいで,たまたま要素で得点できる問題のおかげで合格してしまう場合もありうるのだ。
他にも採点基準のミスがあっても表面化しないのでわからない。
今でもありそうなのが「トメハネハライ」で減点するとか。
理数系では有効数字の扱いによる計算誤差を許容すべきなのにしなかったりとか。
入試する側もされる側も,見えない不手際の恐ろしさに気づかずに合格発表をしたりされたりするのが入試というもの。
それも含めて,入試って,実はかなりテキトーな要素が多く,運という要素がいつだって半分以上あるというイメージで間違いないと思う。
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