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尾崎塾
富田教室

[2023年3月15日]

府立高校入試の闇

さて,今までもずーっと書いていることですが,今日あらためて府立高校入試への不満を書きたいと思います。
(長文になります。)

それは,大阪府の教育制度=教育行政の不誠実な不備なのです。

もっと府民は怒りの声をあげないといけません。

今度の府知事選も,教育が話題にならないと思いますが,今の府立高校入試は世にも稀なる不正に満ちたものなのです。


先日見たとおり,今年の倍率は,
北野1.26倍,茨木1.51倍,三島1.28倍となっています。

昨年度はどうかというと,
北野1.35倍,茨木1.43倍,三島1.37倍でした。

その主たる変動の原因は,まちがいなく定員の変更です。

22年と23年の定員変化は,
北野320→360
茨木360→320
三島320→360
です。

img1 定員が増えれば倍率が下がる。
定員が減れば倍率が上がる。

わかりやすい。

しかし,どうしても納得できないのが,なぜ変更するのか。

細かい規則はわかりませんが,ちゃんと府民が納得するような議論もせずに作った規則でしょうから,おかしなことが起こるのです。
どうやら,定員調節は春先に生徒にとるアンケートが決め手になるようで,

「どの学校行きたい?」

みたいな?

そりゃ,偏差値が50の子も55の子も,70の子も75の子も,行けるなら茨木高校とか北野高校に行きたいです。
img3

でも,偏差値50の子は茨木高校とは答えませんよ。

ひかえ目に高槻北とか,せいぜい三島とか回答するでしょう。

そして,そのようにして回収したアンケート結果が定員の増減に使われてしまうのです。

これは全くおかしな話です。

大阪府の子の(親も)ほとんどは公立高校に行きたいのです。

ひかえ目に高槻北と言った生徒のほとんどは,高槻北でも三島でも槻の木でも山田でもよく,公立高校志望なのです。

この中で選ぶなら三島高校がいいけど・・・偏差値が足りないから安全に・・・
img2

それで,ある年度に遠慮して高槻北という生徒が多く,三島が例年より少なくなったとします。

すると,あろうことか,ポンコツにプログラミングされた府教委のロボットが,

コトシハミシマコウコウノニンキガアリマセン

と判断し,

ミシマコウコウノテイインヲ40メイヘラシマス

と結論づけるのです。


今年,誰もが行きたいと願う茨木高校の定員が360名から320名に減らされたのは全くポンコツとしか言いようのない判断です。

春日丘高校や千里高校に行きたいとアンケートに答えた生徒のほとんどは,できることなら茨木高校に行きたいのですよ。

そういう意味で,文理科と名のつく10校の定員を減らすなどは全く生徒の意向に反しているのです。

ポンコツなプログラムを考えた府教委の関係者以外で,このような定員の増減をよしとする教育関係者や生徒,保護者はほとんどいないと思います。

いや,むしろ文理科は400名の定員にしてあげなさいよ。

それが大多数の府民の希望に応える政策なのです。


そうしない理由は,これも全く府民の気持ちと関係ない「私立の擁護」です。

やろうと思えば,府立高校だけで希望する生徒全員を受け入れることができるはずなのに,府立の定員をわざと少なくするのです。

そして,府立高校に入れない生徒は当然ながら私立に行きます。

私立の生徒数が「確保」されるので,経営破綻してつぶれる私立高校がなくなるわけです。

おまけに私立の無償化ということで府民は騙されて,お金がかからないから私立でも仕方ないと妥協するしかありません。


あのね,無償化がよいことだと錯覚,誤解?いや,完全に騙されている府民はいいかげんに気づきなさいよ!

無償化って無料で教育受けてるんじゃないのですよ。
税金が投入されているので有料なのですよ。

しかも,府立高校に生徒を受け入れてあげたらその半額ですむようなお金を,わざわざ私立の高い授業料に使っているのです。

私立高校をつぶさないために。

根っこにある思想は官製談合と全く同じです。

法にふれている可能性も高いのに,誰もこれに手をつけません。


どうか,このブログより影響力のある教育系インフルエンサーあるいは,1ミリくらい良心の残っているマスゴミ関係者の方に,この件が取り上げられることを祈るばかりです。






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