[2023年3月18日]
昨日は,4年前に卒塾した生徒が進路報告に来てくれました。
この卒生も大阪市内から通ってくれていて,塾が「遠い」ってのが意味わからんでしょうね。
わざわざ通ってくれていた一番の理由は,「友達をつくらなくてよい」からだそうです(笑)
でも,これは意外に重要な要素だと思っています。
塾の規約で,一切の塾生同士の会話を「禁止」しているのは理由があります。
単純に考えて,入学試験って友達と相談して受けるものではないから。
自分で受けるところを決め,自分で解き,自分で結果を受け止めるしかないのです。
そういう基盤をしっかりと持っていないと,今後の人生,何をやっても他人に流されてしまうのでは?
この卒生は,歴史が大好きで,歴史学科志望。
センター試験もまずまず得点し,国公立2次の論述もウチの塾でしっかり対策してみごと合格したのです。
それで,どんなところに就職が決まったかというと,
「一般の企業です」
だと?
誰もが知ってるエネルギー系の大きな会社ですが,「歴史」の勉強が全く生かせない?
聞くと,「歴史の勉強,こんなに難しいとは思わなかった」とのこと。
たしかに,高校までの教科書に載ってる歴史は,誰かが調べて解き明かされた内容を覚えるだけ。
しかし,大学で自分が研究するとなると,誰も,何も教えてもらえないのです。
教えてくれるのは,古文書だったり・・・
一応教員免許は取得しておいて,一般企業もいいなーとなって,今回の就職となったようです。
まあ,将来性のあるエネルギー関連ですし,土日はちゃんと休みがある優良企業です。
悪くないですね。
ここで知っておいて欲しいのは,大学進学はあくまで通過点だということ。
ウチの塾生に限ってそういうことはないと思いますが,入試の合格がゴールなどと思ってはいけないのです。
そして,スタート地点でもありません。
この卒生のように,大学での専門と全く違うことを職業にしても全然良いのですよ。
もっと言うと,入った会社を辞めて転職するのも普通になってきました。
若いうちは,いろいろなことを学んで,どこかで適性のある仕事に就ければよいのではないでしょうか。
そういう,職業を選ぶ自由があるのは幸せなことだというのも再認識して欲しいところです。
幸福感とか感謝の気持ちがあってこそ,人間は能力を発揮できるのだと思います。
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