[2023年3月31日]
昨日,ある生徒が過マンガン酸イオンが還元される半反応式を間違えていた。
MnO4- + 8H+ + 5e- → Mn2+ + 4H2O
で,電子が5個のところを7個にしていたのだ。
「この式覚えてないの?」
と聞くと,怪訝そうな顔・・・
こんな式は暗記するものだと思っていなかったようなのだ。
いやいや,この式は必ず覚えるべきですからね。
実際のところ,このような式はたとえば酸化数が+7のマンガンが+2に還元されるということから出発して,「つくる」ことができないといけません。
かといって,つくった結果を覚えなくてよいのでもないのです。
もしも,つくり損なっておかしな結果が出たとします。
結果を暗記しておけば,その間違いにすぐに気づきますからね。
それで,酸化数って覚えるのではなく,電子式で考えるのだという説明をしておいた。
酸化数の意味や周期表を正しく覚えておくことが大切です。
てなこともあるし,そもそもほとんどの学問は,まず何かを正しく覚えないと始まりません。
化学だと周期表や元素記号,物質の名称や分子式,構造式などはスラスラ出てくるまで完全に暗記すべきなのです。
そして,暗記した事項の内容を理論的に説明できるように勉強するわけです。
AとBが反応してCになる理由を考えます。
仮に,物質AもBも知らない人に説明できますか?
世の中,いつの頃か,「詰め込み教育」=悪 といった風潮になりました。
詰め込み=暗記=頭おかしくなる みたいな発想?
それこそ,そんな短絡的発想するような頭の悪さから脱却してほしいですね。
ほとんどの学問はまず暗記です。
暗記→理由をつける→理由があるから覚えやすい→覚えなおす→忘れにくい→長期記憶
ところで,掛け算の九九などは究極の暗記ですね。
日本が学力的に高くなった武器はこの九九だったりします。
インドでは2ケタの掛け算も暗記しているようです。
たとえば17×17=289などというのはインドでなくても受験生なら覚えておかないといけません。
それで思い出した。
先日書いたように,2023年は17×17×7の年なのです。
17といえば,大谷くんの背番号です。
7は吉田正尚の背番号です。
つまり,17×17(二刀流)×7ですから,2023年は大谷くんと吉田正尚の活躍が約束された年なのです。
すごいですねぇ〜
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