[2010年9月3日]
厚生労働省が2009年の若年者雇用実態調査を発表した。
学校卒業後に非正社員として就職した人のうち6割は、その後も非正社員として働いているという。
ちょっと待て,記事をよく読むと,6割と書いてあったが64.7%だ。
こういうのは65%と書くべきでないのか?
もっと読むと,15〜19歳では9割近くが非正社員のままだという。
この年齢だと当然大学卒ではない。
今時,大学を出ていないで正社員として就職なんて無理なのだ。
学力的に大学に行けないレベルの人は本当に少ないはずだ。
定員的にはほぼ全入時代に入っている。
要は学費だろう。
文系でも年間100万ほどはかかる。
4年で400万円をどこから捻出するか。
家庭によっては非常に苦しいだろう。
でも,大学生にも奨学金制度があるし,何としてでも大学に行って学をつけて社会に出るという心意気があるのとないのでは,就職できるできないで大きく差がつく。
できる仕事も差がつく。当然収入もかわってくる。
生涯賃金を考えたら400万円なんてあっという間に吹っ飛んでしまうくらい差がつく。
安易に勉強しない選択=大学に行かずに就職を選ぶと,一生しんどい暮らしになる。
そういう将来の見通しができる人は大学へ行く。
見通しのできない人(家庭)は苦労する。
さて,大学といってもピンキリだ。
やはり,名のある大学とそうでない大学では就職に差が出る。
理由は,大学に苦労して入るかそうでないかの違い。
苦労して入った学生が多いと,そういう苦労をしてでも上をめざす空気が大学にある。
苦労しない学生が多いと,苦労から逃げる空気が大学にある。
そんな空気で4年間すごすと,差がつくにきまっている。
高校生諸君は,そんなことあまり考えていないかもしれないが,今の苦労は将来に必ず生きてくる。しっかり苦労して,努力して,少しでも難関の大学に入学するとよい。
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