[2023年5月9日]
何度も指摘していますが,大阪府のやるべきことは無償化ではありません。
経済的に厳しい人に何らかの援助は別の仕組みでやればよいのです。
高校や大学を一律に無償化する意味がないどころかデメリットが大きいのです。
そもそも「無償」はウソであって,そのお金を税金で払うのだから「有償」です。
税金なので府民,国民全体の利益にならないとダメなのです。
特に,ちゃんとした教育をやってない私立の高校があったとして,そこに税金をたくさん払うのは無駄使いです。
府のやるべきことは,府立高校の中身をよくすることと,府立高校の定員を増やすことです。
優秀な教員を確保して,私立より安くて良い教育をするような政策をすべきなのです。
お金を使う方向が全くおかしいと思いませんか?
アホな大阪府民は,無償と聞くと得するように思うのでしょう。
こどもの教育に手厚いよい政策だと勘違いするのでしょう。
そして,党の人気が出るのでしょう。
よく考えると全く無駄使いになるお金が私立に流れるわけです。
さらに,私立に行くハードルが下がるし,私立高校に行く生徒数も確保されるので,私立の先生方はあまり頑張らなくても生徒が来ます。
ぬるま湯状態です。
すると,よりよい教育をやって,特徴を出して頑張る気概のある私立の先生がどんどん減っていきます。
だって,私立高校に勤務していても,給料は税金から出るのですから公立の先生と何も変わらなくなるのですよ。
私立は,公立より少し多くの授業料をいただく代わりに,特徴のあるよい教育を売らないといけないのです。
それが教育の質の向上や多様性につながります。
大阪府の無償化政策は,まったく教育を良くする方向の話ではなく,党の人気取りにしかなりません。
せめて賢明なブログ読者は,それを厳しく指摘していこうではありませんか。
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