[2023年6月2日]
台風の影響で大雨でしたが,塾のある大阪北部はまだマシでした。
南部ほどたいへんだったようですね。
ところで,今回も「線状降水帯」が発生するとか言って,危険であることを強調していました。
一方,屋外へ出るのが困難な場合は,家の2階へ上がる「垂直避難」をしましょうとも言ってます。
こういう「言葉」ってのは,使い方によってかえって危険な場合があるのです。
大切な用語は,何十年も同じように使い続けるから「定着」するし,危険度の見当がつくようになります。
今のように,次から次にいろいろな用語が出て来て,警報とか避難指示の基準がコロコロ変わっていくことこそが危険なのです。
確認しておきますと,
「線状降水帯」は,今のレーダーだと雨量の多い地域が線状に見えるのでそういう名前がついただけ。
実際は,我々がこどもの頃から使っている「集中豪雨」と同じものです。
名称を変える意味はないと思います。
そして,最もダメなのが「垂直避難」です。
外に出て避難できないわけですから,1階が浸水したり土石流が来るので2階にしか逃げられないわけですよ。
これは,「避難」ではなく「逃げ遅れ」と言います。
つまり,垂直避難がOKとなれば,逃げ遅れてもよいということになりかねません。
そうならないように,雨が降る前から避難できるようにするのが正しいのです。
塾的に言うなら,学校の勉強が遅れても塾に避難すればOKみたいな?
そうではなく,そもそも遅れないようにしてください。
塾に来たからといって,遅れがカンタンにとりもどせるわけでもないのです。
ただ,勉強ごときで命を失うわけではないので,やはり洪水や土砂災害で逃げ遅れるのだけは避けたいものです。
にほんブログ村
にほんブログ村