[2010年9月6日]
60回戦って全勝!
宮本武蔵は負けなかった。
生きるか死ぬかの真剣勝負でである。
と書くと,すごい人がいたものだと感心するかもしれない。
でも,これにはカラクリがある。
単純に勝つか負けるか五分五分の勝負で60連勝するのは2の60乗分の1という確率になる。関数電卓で計算すると,これは10の18乗分の1である。今まで人類が何人いたか定かではないが,その人口を超えているだろう。
そういえば昨日,TVドラマで東山紀之が同じようなことを言ってたな。そんな確率で病気になる奴はいないとか。総合診療は確率論なのだとか。
話をもどすと,宮本武蔵は五分五分の勝負を60回やったのではない。負けない勝負を60回やって負けなかったのだ。
たぶん,もっと強い人とか熊とか虎と勝負したら負けてただろう。そんなことはしなかったということだ。
入試も同じだ。
解ける問題を確実に60問連続で正解できるようにすれば合格できる。難問はできなくても合格する。基礎基本を徹底して,100%にしておけば合格なのだ。でもほとんどの人はそれができていない。簡単な問題でも9割とかへたすると7割とかの正答率。それでは絶対に(それこそ天文学的確率で)無理。
受験に必要なのは,そういった感覚を磨くことだ。配られた問題を見て,自分にできるかどうか判断し,できるものは確実に得点する。難しいのは捨ててもかまわない。そういった「仕分け」ができれば合格するのだ。
もちろん,できる問題を増やしていくのが受験勉強なのだが,肝心の試験の時に仕分けできないと不合格になるということだ。普段からそういった嗅覚訓練をしておく方がよい。
くどいようだが,できる問題というのは100%できることを言うのである。95%では全くだめだ。武蔵なら20回に1回は死んでいるのだよ!
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