[2023年7月6日]
痛ましい事故が起こったようです。
工事中の橋桁が落下して,2名が亡くなったとか。
いろいろと「ありえない」ことが起こった?
いや,ありえないことは起こらないハズです。
それが起こるのは「ありえた」ということです。
まず,人間のやることにミスは「ありえる」。
ただ,1つのミスで人が死ぬような計画にはなっていないのです。
たいてい,人が死ぬようなことは,ミスが2つ以上重なっています。
まず,橋脚を移動させる技術的なミスや,あと何ミリ動かせるとかの計算ミス。
伝達,指示のミスなどがあったのでしょう。
ですが,それで仮に橋脚が落下しても,そこに人がいなければ誰も死にません。
キケンなところに人が入らないという常識が守られていないというミスが重なっているのです。
これから調査して,どんなミスが誰の責任であったのか明らかになるのでしょうが,人が死ぬようなミスをした責任って・・・
取り返しがつかないとはこのことです。
さて,現在理科系を志望している諸君は,この事故をよく覚えておいてください。
およそ,理科系の仕事はミスをすると人が死ぬ仕事だと心得て欲しいのです。
医療系はもちろんですが,今回のような土木建築系も理系です。
理科系の人のミスは人命に直結しかねないのです。
だから,理科系の大学に入る時に,入学試験でミスを重ねているようでは困りますよね。
ミスの多い人は入学する資格がないどころか,へたに入学して就職して人を殺しかねないわけですよ。
それぐらい,真剣にミスを減らすように訓練しましょう。
で,ミスが少ないようにやるのと同時に,ミスを自分で発見する能力も重要なのです。
今回の事故も,そのミスを指摘するシステムがあったのかどうか。
それがあったのなら,システムが作動しなかったという点にもミスがあったかも。
人間のミスは「ありえる」のですから,ミスを見つける工夫,システムの重要性を再認識しておきたいものです。
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