[2023年10月6日]
大学入試は大きく2つに分けられます。
1つは年内に合否がわかる「推薦入試」
もう1つは来年1月〜2月がメインの「一般入試」です。
私立,国公立ともに推薦入試がありますが,国公立大の場合はある意味特殊な入試です。
何か特に優れたモノを持っていない場合は合格が難しいでしょう。
今日は私立大の推薦入試について考えます。
たとえば,近畿大学を受けるとしましょう。
推薦入試では,学力検査の科目が2科目でよいのです。
文系なら英語と国語だけ。
地歴公民は必要ありません。
理系なら英語と数学か理科のどちらかとか。
理科の勉強が追いついていなければ英数だけで受験可能です。
さて,近畿大学が第一志望の受験生は,勉強するのを2科目に絞って推薦入試で合格するのが最短距離でしょうね。
ですが,もし不合格なら?
一般入試では基本的には3科目必要です。
また,関関同立が第一志望で,一応近畿大学を推薦入試で押さえておこうという人は?
その場合も,推薦入試の直前期はどうしても2科目だけの勉強に陥ります。
英国ばかりやって,地歴をストップさせてしまうと,いざ不合格になった時に困ります。
やはり,地歴の得点力が追いついてこないのです。
しかも,関関同立が第一志望のくせに,近大の推薦入試で落ちるのですから気持ちも弱くなります。
それなら,関関同立が第一志望の場合は,推薦入試は一切受けずに一般入試で近畿大学も関関同立も受けるべきでしょう。
その方が圧倒的に関関同立の合格可能性が高まります。
さらに,関関同立が第一志望と言っておきながら,近畿大学に推薦入試で合格してしまうと,気がゆるむのです。
年末年始の猛特訓をする時期に,近畿大学に合格している人はそこまで必死に頑張れません。
一方,まだ合格通知を手にしていない場合,必死でやるにきまってます。
このメンタルの差は想像以上に大きいのです。
関関同立志望の人で,近畿大学の推薦合格を手にしておいて,それでも関関同立の合格を果たした人は非常に少数なのです。
そういうことも踏まえて,推薦入試を受けるかどうかは慎重に考えるべきでしょう。
いらない話を付け加えると,関関同立が第一志望という人に2種類あって,本気で狙える人と一応言ってるだけで実際は近畿大学に行けたら万々歳の人です。
前者は推薦入試は受けない方が合格確率が高まるという話。
後者の人はそもそも関関同立の確率がほぼゼロなので,推薦入試からぜひチャレンジしておくべきですね。
あるいは,それより低いレベルの大学も受けておくべきでしょうね。
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