[2023年11月11日]
明日12日に,中学3年生は五ツ木の模試を受ける人が多いと思います。
この模試は受けておくべきものなのです。
もちろん,模試ですから,なんちゃって判定が出ます。
この判定の信ぴょう性はおいといて,この模試で確実に判定できることがあって,それは私立高校の合格です。
実際のところ,今回の五ツ木の模試で合格の確約をしてくれる高校が多いのです。
これは,過去の歴史を知らないと信じがたいことでしょう。
だって,入学試験は来年の2月に行いますからね。
この時期に合格が決まるハズないと思うのが普通です。
実はかつては,大阪府のすべての中学校で五ツ木の模試を強制的に受験させていたのです。
そして,その成績で私立高校は各中学校に対して基準を示し,基準を超えていたら合格を確約していました。
ところが,それって,現在のコンプライアンス的には全くいけないことです。
公立の中学校が,強制的に私企業である業者の模試を受けさせるというようなことは公務員としては違法行為でしょう。
というわけで,公立中学校で強制的に全員に五ツ木模試を受けさせて,それを基準に進路指導することが難しくなってきたのです。
それで,仕方なく,各中学校で実施する11月の実力テストの点数で事前相談をして合格を約束するシステムに変えていったわけです。
ですから,今度の12月に実施される三者懇談では,実力テストの点数を見て,どの私立高校なら大丈夫とかダメとかの話になるわけです。
ところが,それとは別に,五ツ木の模試の偏差値でも合否を判断してくれる私立高校が今もたくさんあります。
どこで判断するかというと,それは塾ですね。
塾を通じて,五ツ木模試やVもしの成績を私立高校に照会して合格の確約を取り付けることが行われているのです。
では,塾に行ってない人は不利になるって?
ってか,知識のある人が有利になるのは,世の中のどの場面でもありますよね。
まあ,このブログを読んでる人は,そういう意味で若干有利になりますね。
たしかにあまり公平なシステムではありません。
なので,ウチの塾的には,このようなシステムを暴露して,もっと公平な入試制度になるように呼び掛けているつもりです。
一方で,現状はそういうシステムですから,塾の生徒には少しでも有利なようにアドバイスはさせてもらっています。
ただ,結局のところ,ちゃんとした学力をしっかりとつけたもん勝ちというのは変わりないので,楽して合格するという話ではありませんよ。
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