[2023年11月23日]
大阪府立槻の木高校ですが,大規模に校舎の改修工事をやっているようです。
まあ,建物などハード面を改修するのはいいですが,この学校は抜本的に中身を改修した方がよいでしょう。
ハッキリ言いますが,やめといた方がいいです。
かつては良い学校で,むしろオススメしていたのですが,近年は悪い面が顕在化しています。
一番の理由はカリキュラムがポンコツだということ。
というか,ここは他の高校と全くちがう特色があるのです。
特色と言えば,良い面に聞こえますし,運用の仕方によってはすばらしい教育ができそうです。
すなわち,この学校は他の普通科と違って「単位制」なのです。
しかも「半期で認定」ということになっています。
まあ,大学のようなイメージでしょうか。
各自の進路に応じて,自分に必要な科目だけでカリキュラムを組めるので,これ以上ないすばらしい学校に・・・・
なるハズでしたが・・・
実際は,半期ごとに自分の時間割を考えなければなりません。
しかも,進路がはっきりしない1年生のうちから,細かく科目を選ばないといけないのです。
これを「無理ゲ―」というのです。
具体的に,将来は看護師になりたいと思っている生徒がいたとします。
すると,学校では看護師は理系扱いなので理系のカリキュラムを勧められます。
数学?やへたすると数学?を取りかねない。
ところが,実際の入試に必要な科目は数学?Aだけだったりします。
あるいは理科で化学や生物をしっかり受講させられます。
これも,実際は化学基礎と生物基礎で十分だったりするのです。
もっと言うと,理科や数学なしで英語と現代文で受験する手もあります。
理科が得意でそれを得点源にしたい人はよいのですが,難しい化学や生物を勉強して時間を費やすのは受験戦略上得策ではありません。
そういったことおかまいなしに,学校の教員は看護なら理系で,難しい理科を選択するように強く圧力をかけてくるのです。
これは,その生徒の進路を考えての行動では全くありません。
教員側の勉強不足もありますし,それよりも学校の都合=人数調整の意味合いが強いのです。
学校の授業は,少人数では組めません。
いくら単位制で,各自の自由に組めますと謳っていても,実際は人数が少ないと開講されないのです。
なので,理系コースに行ってる生徒に生物基礎や化学基礎を取られると困るのです。
だから,そういう生徒にも専門の難しい生物や化学を取らせようとするわけです。
そうやって,難しい科目をやらされ,当然学校の成績も低くなり,推薦入試でも不利になり,その科目は受験では使わないという・・・
ロクなことにならないのです。
今,看護志望の例を書いていますが,他の進路にとっても「最適」からはほど遠い科目を取らされる危険性が高いのです。
そもそも,半期で単位を認定するのもどうかと思います。
教科書はそもそも通年で単位を与えるように作られているので,半期で認定するとなると,いろいろ無理が出るでしょう。
うまくいかない要素満載の学校が槻の木高校なのです。
そして,実際にうまくいってない。
かつては,受験について詳しく,勉強している先生が取り仕切っていました。
なので,なんとかバランスを取ってやりくりしていたのです。
今は不勉強な教師ばかりで,責任を取りなくない不誠実な先生が多いようです。
少なくとも早急に単位制をやめて,普通のカリキュラムにもどさないと,毎年被害者が出つづけること間違いない。
とはいえ,メンツしか考えない学校側が自主的にこの制度を変更するハズがありません。
そこで提案なのです。
みんながこの学校を受けるのをやめて,定員割れが3年続けば学校をつぶせます。
そして,ゼロから新しい学校をスタートさせるのが未来の生徒が被害を受けない唯一の方法でしょう。
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