[2023年12月14日]
先日の河合模試に代表されるように,だいたいの模試って平均点が異常に低いのにお気づきだろうか?
前回の全統記述模試では100点換算して,英語36.3点,数学33.4点,物理38.6点,化学37.1点が平均点だ。
学校の試験で40点取れなかったら欠点となって進級にかかわるくらい出来の悪い点数が平均点となっている。
通常,試験の平均点は6割を目標にするのがよいとされる。
以前のセンター試験はそういう設定だった。
このような模試の低い平均点はいったい「誰得」なのか?
illustratorを使ってこんな図を描いてみた。
平均が60点の試験をすると,偏差値70の高学力層はだいたい90点以上取ってしまう。
すると,10点しか差が付かない。
一方,平均点をぐーんと下げて35点にすれば,高学力層が70点からばらばらと分解して学力差が見やすくなる。
東大・京大や医学部の連中の判定にはコレが必要なのだ。
逆に,そうすると普通の学力=平均点前後の生徒はトバッチリを食う。
狭い得点範囲に多くの人数がひしめくことになる。
こうなると,たまたま勘が当たって5点多く取った奴とか,配点や採点基準の関係で5点低くなった生徒で偏差値が5ポイント以上も違ってくる。
たまたまの記号選択で判定がDとかBとかが平気で変わってくるのだ。
そんな判定に意味ありますか?
というわけで,普通の生徒にとって,この手の模試の判定は意味がなく,高学力者のためのお祭りに付き合わされているだけという話。
一番確実な判定法は,過去問をやってみて合格最低点を越せるかどうか。
それができるように学力をつけていけばよいので,焦らず腐らず諦めずにコツコツやるのみだ。
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