[2023年12月15日]
いよいよ大学入試が近づいてくると,実際に合格できるかどうか不安になるものです。
特に,国公立大に合格するには,1月の共通テストが重要です。
とりあえず共通テストに全力を尽くすことを心がけましょう。
模試の判定に意味がないことは昨日示しましたが,あれは個人の成績の判定の話です。
実は,集団での学力は統計的に意味が出てきます。
(この区別ができていない学校教員や予備校チューターも多い)
集団で見た場合,全体の学力レベルは全体の指導がうまくいってるかどうかの判断材料になりえますね。
たとえば,ある三島高校の生徒が偏差値52.5だとしましょうか。
その生徒が大阪公立大に合格できるでしょうか。
これはわかりません。
ひょっとすると,55くらいの実力があるのにその模試の偏差値が低いだけかもしれません。
逆にたまたま良い数値が出て,本来は50程度の学力かもしれませんね。
これが,集団の偏差値になると統計的に合格可能性がわかってきます。
三島高校の全生徒の平均偏差値は50以下です。
47〜48でしょうか。
このような学校で大阪公立大合格圏の生徒は上位10%程度でしょう。
このように,学校の平均偏差値は集団として意味が出てきます。
その合格圏の生徒のうち,誰が合格して誰が不合格になるかは,これは運もあってわからないということになります。
さて,ある三島高校の生徒の偏差値が52.5だとすると,三島高校の中での校内偏差値が55とかそれ以上あったりします。
すると,校内ではまあまあ上位という気分です。
ですが,実際の合格圏は55とか57.5は欲しい。
怖いのはここからです。
三島高校というと,中学校の時の五ツ木とかVもしでは偏差値60くらいの生徒が多く入学しています。
それで,大阪公立大の偏差値が57.5と聞くと,学校の平均ぐらいにいてたら合格しそうな錯覚をしかねません。
ましてや,校内偏差値55くらいあれば,学校内では上位ですから,国公立大に十分届きそうに思ってたりします。
現代システム学域とかいう,よくわからんとこだと入りやすいかも・・・
偏差値55はギリあっても,共通テスト65%がなかなか取れないんですよね。
結果,全く届かない生徒が大量にいるわけです。
ちゃんと高校に入学して,しっかりと猛勉強すれば国公立大に十分届く学力層が,それほど頑張らないので国公立大は残念に終わるケースが多いのです。
繰り返しになりますが,高3生で国公立大志望の人は,まずは共通テストに全精力を費やしましょう。
そこがクリアできないと,二次逆転は非常に難しいですよ。
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