[2023年12月25日]
高度成長期には「でもしか先生」というのがいました。
こどもが急増して教員が不足し,カンタンに教師になれたのです。
べつになりたい仕事ないから「教員にでもなろう」とか,「教員にしかなれない」という先生がたくさんいたわけですね。
ちょうど我々が習った先生方の中にはそういう部類の方々も混ざっていたのでしょう。
ただ,なった先生はそれなりに気概を持っていたようで,質の悪さが社会問題になることは少なかったようです。
もっとも,質が悪くても事実上「体罰」がアリでしたから,こどもは言うことを聞くしかなかった・・・
ところが,令和の時代にも「でもしか先生」が発生しています。
倍率がこれだけ低いと,かなりできの悪い先生が混ざってきます。
今度は時代が変わって,体罰もできないし,無能な先生ならすぐにSNSなどで拡散されて務まりませんね。
教育崩壊はどんどん加速していくことでしょう。
実際は,倍率の問題ではないのです。
入試の倍率を考えればすぐにわかります。
倍率3倍の東大と,倍率10倍の駅弁大学後期入試では,どちらが「優秀」な人材を集めるでしょうか?
つまり,教員という職業にぜひ入りたいと思う優秀な人材が志願しさえすれば,倍率は3倍でも質は確保されるのです。
優秀な人が志望しない理由の一つはやりがいある教員の仕事を報道せず,ブラックだと喧伝するマスゴミの影響。
もう一つは,これだけ社会的に重要な仕事であるのに給料がそれに見合っていないこと。
今の3倍くらいの給与にしてやれば,優秀な人材がもっと志望するのですよ。
カンタンな話ではありませんか。
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