[2023年12月31日]
今年収集した「お宝」を第10位から発表します。
?超丹波帯の緑色岩・石英斑岩
今年は日本地質学会が京都大学で開催されたので,巡検も2回行くことができました。
そのうち,福知山〜丹波の超丹波帯巡検でゲットした岩石を第10位にします。
超丹波帯の岩石は,実は高槻の山にも露出しており,塾生を連れて見にいったりもしました。
?淡路島の石英礫
第9位は,淡路島の海岸で拾った真っ白な石英礫。
この海岸では中生代の傾いた地層の上に新生代の礫層を不整合に覆うみごとな露頭が見られます。
?茨木川河原の黒曜石風の岩石
これは塾生を連れていったときに生徒が見つけた逸品?
まあ,箕面山地には酸性の火成岩は出ますが,どこから流れてきたのでしょう?
?木津川の紅柱石入りのホルンフェルス
木津川の河原には泥岩が熱変成を受けたホルンフェルスを拾うことができます。
中に赤い柱状の鉱物=紅柱石がたくさん入っていて,変成した温度と圧力の条件の指標になります。
?宇治田原の貝化石群集
日本茶の発祥の地である宇治田原では貝化石が密集しています。
およそ1800万年とか前のものだと推定されます。
?三尾鉱山の銅鉱石
和歌山の東吉野まで行くと,地質帯としては四万十帯になります。
その中にあるキースラーガー鉱床で銅が採掘されていました。
この鉱山跡には,冷たい川を渡っていかねばならず難儀しましたが,磁硫鉄鉱,黄銅鉱などを含む鉱石をゲットすることができました。
?船岡山の高変成度結晶片岩
三波川帯の結晶片岩の中でも,最高に変成度が高い岩石が和歌山の船岡山で見られます。
よく観察すると灰曹長石の白い粒が入っていて,片理面には白雲母が見られます。
?二上山のガーネット
第3位は二上山に生徒を連れて行ったときに川に入り,川砂から取り出したガーネットです。
ガーネットは1月の誕生石です。
非常に硬いので,研磨剤として利用されていたようです。
?出雲の砂鉄
VIVANTに出てきた島根の刀は,花こう岩に含まれる磁鉄鉱から造られています。
その磁鉄鉱を下流でも砂鉄として採ることができました。
意外にたくさん採れて大満足でした。
?淡路島のアンモナイト
第1位はアンモナイトです。
淡路島の南部は和泉山脈のつづきで,中生代の地層が露出しています。
ヒミツの場所でアンモナイトの破片をゲットしました。
以前,熊本の海岸で拾って以来のアンモナイトゲットです。
今年も貴重な地学関連のコレクションが増えました。
来年も多くの「お宝」を求めていろいろ行きたいと思います。
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