[2024年1月3日]
箱根駅伝は,大方の予想を覆して青山学院大学が「大会新記録」で優勝しましたね。
このところ,駅伝では駒澤大学が頭一つ抜けて優位と言われていました。
ところが,ふたを開けてみると,青山学院が往路でリード。
復路では差を縮めるどころか6分以上の大差をつけられていました。
ただ,こういうことが「ある」と思っていました。
根拠は,箱根は20km走るランナーを10名そろえることが重要で,駒澤が強いというのは10kmとかの場合なのです。
10kmで強く,20kmも強いランナーもいるでしょうが,実はカンタンではありません。
10kmと20kmは別の競技と言ってよいくらい違うのですよ。
素人目には同じように長距離を走っているのですがね。
似た例だと,模試と本番みたいなイメージでしょうか。
素人目にはマーク模試と共通テスト本番は同じように作られているように思うでしょう。
ところが,実際は今回の箱根駅伝のように逆転が起こります。
駒澤くんが模試で青山くんよりも高得点でも,実際は逆の結果になるなんて日常茶飯事です。
今,塾生がやっている共通テスト教材は主に模試の過去問だったりします。
それで高得点でも安心してはいけませんし,できなくてもしっかり復習して本番に備えれば「自己新記録」が出てもおかしくないのです。
実際,本当に多くの生徒が「自己新」を出すことがあります。
逆に,いつも取ってる点数から考えられないくらい低い得点で帰ってくることもありますよ。
駅伝に話をもどすと,今回は10区間あるうちの第3区で駒沢大が青学に抜かされました。
そこで完全に「リズム」がくずれました。
なにしろ,過去1年ぐらい一度も首位をゆずらなかったのです。
それで,後続のランナーも焦ってしまい,いつもの力が出せずに撃沈。
共通テストで大きく点数を落とす人は,初日の科目でうまくいかなくて,あとの科目で無理な挽回をしようとするのでしょう。
そして,時間配分も無茶苦茶で冷静に過ごすことができずに撃沈します。
駅伝と入試はよく似ています。
同じと言ってよいくらいですね。
科目をつないでいって,全部の総合点が重要。
前評判は模試であって,本番とは別競技。
序盤のミスをひきずって,メンタルで失敗する人が多い。
最後まであきらめない。
参考にしてください。
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