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尾崎塾
富田教室

[2024年1月6日]

統計学的考察

共通テストを受ける塾生は,冬期講習の間にたくさん練習をしています。

いつも書いていますが,個々の科目の出来に一喜一憂する意味がないのですが,何度も演習していると平均的な自分の力がわかってきます。

その力は本番と高い相関があります。

何でもそうですが,1回だけの試験では良問もあれば悪問も混ざります。

たまたま偶然正解する場合もあるでしょう。

ところが,5回もやれば,たまたまの影響が相殺されて,平均値をとればおよそ実力に近いものが見えてくるのです。

それで,昨年の塾生の演習結果と共通テスト本試の相関図を作ると,相関係数Rの2乗が約0.9という非常に高い相関が見られます。(下図左)

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一方,これは全科目の合計点の話で,たとえば現代文だけの相関図をつくると相関がありません。(上図右)

Rの2乗が0.6以下だとまったくダメなのですが,0.44しかないですからね。

さらに,相関が高いと言っても,本番で予測値より60点高かった生徒もいるし,60点低かった生徒もいるのです。

その差は何に起因するかというと,これはもう「運」なのです。

今やっている演習と高い相関はあるものの,本番でうまくいくかどうかは別問題。

とにかく,全力を尽くして準備して落ち着いて頑張るしかないのです。

まあ,出た結果を見て実際に受験する大学を決めればいいのですよ。

出た結果が実力ですから,それを受け入れて冷静に考えましょう。







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