[2024年1月31日]
さて,槻の木高校です。
この学校は,かつてはウチの塾的にイチオシの学校でした。
ですが,今は「やめとけ」と言いたいのです。
理由は,単位制ということのメリットがほとんどなく,デメリットが大きいこと。
単位制だと2年次以降,進路に合わせて半年ごとに授業を取って,進学にとても有効に作用するとの思惑がありました。
当初は,それを生かしてなんとか生徒のために良いカリキュラムを提供しようと頑張っていました。
今はどうでしょう?
今の2年生から新指導要領で,科目も変わり,今までのとおりには運びません。
よほどしっかり考えないと,受験に有利どころかむしろ足かせが・・・
ってか,今までも,たとえば看護系の生徒にとっては,相当に不利なカリキュラムを提供していました。
単位制ですから,生徒一人一人が最適な授業を選択できるのが理想です。
しかし,実態は,生徒1名や2名で授業は成立しないので,多くの生徒が集まるように選択の強制もありました。
具体的には,看護系だと数学が?Aしか必要なかったり,理科が必要なかったりの生徒がいますが,必要ない数学?Bや難しい専門理科を受講するように言われるのです。
他の公立高校でも高1の秋に文理選択させられて進路選択のミスマッチが多く発生しています。
槻の木高校は,そのミスマッチの機会が多いのです。
それを防ぐには,担任が進路と必要科目などをよく研究して的確なアドバイスすることが不可欠です。
ところが,ほぼ不勉強な担任が生徒まかせにしてカリキュラムを選ばせている印象です。
それだけならまだしも,先に述べたように,学校の授業成立の人数合わせの都合で,生徒にこっちを受講せよだの半分強制のようなことが起こりがち。
単位制のメリットでなくデメリットが多いというのはそういうことなのです。
いわゆる校則の厳しい学校でもあり,生徒を教師側の都合にあてはめる教育になっている印象。
一度解体して,普通の学校として生まれ変わることを期待します。
歴史としては,島上高校があったところに,廃校となる高槻南高校が合併した形になっています。
合併するために何か大義名分が必要なので,「単位制」という目新しいシステムをカンバンにしたのです。
しかし,うまく運用できているとは言えず,大義名分や人数合わせという大人の事情を生徒に強いることになっているというのがこの学校の本質なのです。
部活は高槻南高校の流れからサッカー部が特に頑張っています。
サッカーをやりたい人はどうぞ。
にほんブログ村
にほんブログ村