[2010年9月13日]
学科試験を課さないAO入試を廃止したり、募集枠を縮小したりする大学が相次いでいる。
最初からうまくいかないのはわかっていただろうに。
この入試,日本で流行りだした当初から???だったが,すぐに完全に二極化した。
国公立大など,「本当に」優秀な人材を確保しようとする大学がある一方で,3流以下の私立大は早期に人数を確保しようと「形だけ」入試の名前がついているが,実態は「誰でもどうぞ入試」を実施した。
前者の目論見はみごとにはずれた。本当に優秀な人材は「普通に」一般の入試で合格できるし,AOのような不確実な入試には手を出さない。
私も高校生の進路指導をしていたが,
「先生,AO入試受けたいんです。」と言ってくる生徒は全員が国公立大が求めているレベルに対して到底足元にも及ばないレベルの生徒だった。
考えてみればわかる。通常の入試では合格が困難だから,「あわよくば」「だめもと」「おいしい」などのフレーズで頭が一杯になっているのだ。そんな生徒を国公立大の先生方は望んではいない。
後者,3流以下の大学は,なんとしても学生数確保したい。
普通の入試では点数の取れない生徒も,とにかく入れたい。
推薦入試もいろいろやるが,それに加えて合否判定基準があいまいで,それゆえ誰でも合格させられる入試,夢のような入試制度がAO入試だ。
それでなくても勉強しない学生が,よけいに勉強せずに大学生になる。大学のレベルはますます低下するという負のスパイラルにまっしぐらだ。
というわけで,けっきょく普通にちゃんと勉強して学力をつけて入試に合格するのが良い。あほなことを考えてはいけない。
ある先生がAO入試のAとOは何の略かという話題で
「あほか?おまえは!」入試と評していた。
ほんとにAO入試は「あほ」しか受けない入試になってしまっていたのだ。
(ほんとはアドミッションオフィスの略だよ)
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