[2024年6月10日]
絶賛筋肉痛ですが,いかがお過ごしでしょうか(笑)。
テニスは将棋にも似て,武道にも似ている話の続きです。
戦うときに,いわゆる戦法とか戦術とかがあります。
そして,決まった形があって,それを定石と呼んだりします。
将棋の場合は囲碁と違って石を打たないので定跡と言ったりします。
まず,初心者はこの定石を学ばねばなりません。
それをしないと,必ず不利になるという先人の知恵のようなものですから。
そして,実戦では,その定石通りにいかないから面白いのです。
(本当の戦いなら面白いとか言ってられませんけど)
それで,これを受験勉強に適用すると,戦いは入学試験です。
その時に,定石も知らずに挑んでも討ち死にするに決まっているのです。
つまり,受験勉強の第一歩は定石を学ぶこと。
これは,どの教科にもあって,英語や数学だとわかりやすい。
英語だと文法が定石なので,しっかりやっておくと学びがスムーズで,実戦でもそのまま使える場面があります。
数学の場合は,単に公式を覚えるのではなく,それをいつどこで使うかまでが定石となります。
具体的には,青チャートの例題を覚えて使えるようにするみたいな話です。
昔,「数学は暗記だ」という本が出て物議を醸しましたが,これは定石を覚えるという意味です。
それで,青チャートを覚えることが推奨されたのです。
今はそれこそ各社が青チャート的な参考書を出版しており,レベルも青チャートほどではないものや,さらにハイレベルなものも出ています。
いずれにしても,例題のやり方を覚えて練習問題で使ってみるという構成になっています。
まずはこのやり方もよいでしょう。
ところが,この定石を覚えるのが終着点ではなくスタート地点だと理解していないとダメなのです。
実戦,つまり入試では,定石どおりにいかない出題もまあまああったり,一見すると他の定石を使うように見えて別の定石を使うとか。
あるいは,定石が通用しない出題もあるわけです。
その時のためにどういう勉強をすべきかが,合否をわけたりするのです。
ウチの塾では,普段の演習授業は定石の練習に時間を使います。
そして,実戦で何をしなければならないかを特別授業や実戦演習授業,過去問指導でやっていきます。
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