[2024年7月2日]
朝日新聞に「しつもん!ドラえもん」というコーナーがあって,
金を溶かす液体は?
というのがあった。
もちろん,
王水ですね。
って,これ知ってましたか?
我々(といっても,理学部とか理科の教員になるような人)なら当然の知識でしょう。
一般の人はどうなの?
王水が濃塩酸と濃硝酸を3:1の割合で混ぜたものだとかいう知識までないにしても,「王水」という名だということを知らない人が過半数なのかもしれない。
ただ,たとえば国公立大に行く文系生徒に聞くと半数以上が知っていたり,
関関同立に行く生徒だと3割ぐらいが知っていたり,
大学に行かない生徒に聞くと2%ぐらいしか知らなかったりするのではないだろうか。
このような,知らなくても生きていくのに全く関係のない知識があるかどうか。
そういう知識を1000個持っている人は,総じて学力が高く,
10個しかない人は,上位大学は全く難しいというようなバロメーターになっているような気がする。
で,バロメーターの意味を知ってる人とそうでない人でまたブログ読者の中で差がついて・・・
そういうことが積み重なって人間が形成されていくのだと思うのである。
ちょうど,今日の英語の授業で弾丸=bulletが出て来て,
その流れで緋色という色が出てきた。
この授業でも実は大きな差がついていたハズで,コナンの緋色の弾丸を知っているかどうか。
緋色という色を知っているかどうか。
コナンの名前はコナン・ドイルから取ったと知っているかどうか。
コナン・ドイルの作品に「緋色の研究」があることを知っているかどうか。
こうやって,知識のある人はどんどんあらぬ方向への知識が深まっていく。
一方,何も知識のない生徒は弾丸がbulletだと覚えようと必死になるばかり。
一見,どーでもよい=生きて行くのにたぶん必要ない知識の差が,実は人生を決定づける大きな差だと思うか思わないか。
そこが境目なのです。
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