[2024年7月27日]
昨今は,テレビの画面に字幕スーパー,字幕テロップが頻繁に現れる。
話者の声を文字にして,聴覚障害のある人も内容がわかるようにとの理由はわかる。
ところが,時々,話者が言ってることを少々ねじまげて文字にしている場合がある。
へたすると,しゃべっている内容より文字の方を見て理解してしまう視聴者もいるはずだ。
テレビ局は,そもそもインタビューでも都合よいところだけ切り取って印象操作するのが大好きだ。
この字幕を利用すれば,本人はそう言ってないのに,全く違った内容を言っているかのように操作もできる。
ほとんどの視聴者は,そこに気づいていない。
なんだか恐ろしい世の中になっている。
これは,YouTubeなどの動画でも氾濫している。
音声を自動的に文字に起こしてテロップとして動画に挿入するアプリがあるのだろう。
これも,アプリの性能の限界だろうが,おかしな漢字が充てられたりして???となる場合がある。
心配しているのは,こういう動画ばかり見ている中高生の音声認識能力の低下だ。
聞き取れなくても読めるので,それで間に合ってしまう。
これだと学校の先生の授業は字幕テロップがないので,聞き取れない生徒が出てくるのではないか。
字幕の洪水によって,今の子たちは他人の話を聞いて理解するのがどんどん苦手になっている心配がある。
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