[2024年8月24日]
これは比較的強豪の男子硬式テニス部に限った話。
部活の顧問がせっせと裏金をつくることが可能なのです。
多くの学校でやっている可能性があります。
やり方はカンタン。
生徒のラケットにガットを張ってあげて,その代金をいただくというだけです。
テニスのガットって,どれくらいの頻度で切れると思いますか?
1か月に1回?
週に1回?
いえいえ,そんなもんではありません。
ほぼ毎日切る生徒もいます。
実は,テニスが上手な生徒ほどたくさん切ります。
上手な生徒は打球が強くしっかりガットに当たるので切れやすいのです。
だからテニス部員はラケットを最低2本,たいてい3本以上持っていて,ガットが切れてもすぐ練習や試合ができるようにしています。
ところで,切れたガットはいつ張ればいいのでしょう?
もちろん強豪校の練習は毎日あります。
生徒がテニスショップにラケットを持って行って張ってもらう時間がないのです。
そこで,多くの学校にはガット張り機が置いてあり,生徒あるいは先生がせっせと張ってたりします。
で,生徒に張らせると,その間に練習ができませんから,強豪校では顧問の先生が張っている場合が多いわけです。
それで,先生が完全にボランティアで張ってあげてもいいのですが,生徒(実際は親)からお金をいただくことができます。
具体的には1張りで1500円とか。
これ,生徒(あるいは親)がテニスショップに注文すると,たいてい3000円以上はかかるのです。
それが学校で先生に張ってもらったら1500円ですむので大助かりです。
一方,学校の先生もタダ働きでなくなるのでいいですよね。
さて,1500円いただいても,実際にはガット代がかかるハズです。
ガット張り機の購入代金もどうしましょうか?
おそらく私立高校だとガット張り機は部費で購入できるかもしれません。
するとガットそのものの実費だけがかかります。
ガットも値段がピンキリですが,普通のガットだと,200mロールを買えば2万円ぐらいで買えます。
ガット1張り10mぐらいですから,およそ2万円で20回張ることができますよ。
すると実費は1回500円です。
生徒から1500円もらったら,先生は1000円の実質報酬が得られるというわけ。
それで,冒頭に書いたように,男子で強豪校であれば,ガットを毎日切る生徒や週に2〜3回切る生徒ばかりです。
生徒が15人でも1カ月で100回以上張ることになるのです。
計算,大丈夫でしょうか?
1000円のもうけが100で10万円が毎月入ります。
1年で120万円。
これを5年もやれば600万円が先生のポケットマネー=裏金となって自由に使えるわけですね。
初期投資としてガット張り機を100万円で買っても全然モトがとれますよ。
残念ながら軟式テニスだとそんなに切れませんし,女子だと頻度がかなり減りますから男子ほどおいしくはないです。
というわけで,このシステムだと生徒(親)からしてもショップで張るより格段に安いので,これがホントのwinwinの関係です。
このように領収書のないお金が数百万円動いているのが硬式テニス部の裏の世界。
誰も文句言うハズがないので,これがずーっと続いていくわけです。
あっ,今ココに書いちゃったから,どこかの税務署の人が見つけてメスを入れる可能性があるかも?
もしバレたら,その先生はきっとこう言うハズです。
「オーマイガット!」
にほんブログ村
にほんブログ村