[2024年8月27日]
大阪府は私立高校無償化という政策を打ち出している。
これが,あたかも良いことのようにマスゴミがグルになって言うので多くの府民が騙されている。
ちゃんと考えてその政策にNOと言えるようにしましょう。
そもそもの話,大阪府民は公立高校に行きたい人が圧倒的に多い。
もちろん,北野や茨木のような学校に一番行きたい。
ところが,あろうことか,その定員をわざわざ縮小するという府民の希望と逆行する暴挙に出ているのだ。
べつに定員を400名にでも500名にでもできるのだ。
それを320〜360名とかにして入れるはずの人を大量に追い出している。
たとえば,毎年高倍率の春日丘高校の生徒の多くは,ほんとうは茨木高校に入りたかったりする。
さらに,三島高校志望の生徒の多くは,入れるものなら春日丘高校に入りたいのだ。
上位の高校から順次定員を増やしていけば,行きたい公立高校に入れる府民が増えていく。
私立に行くのは,上位校の倍率が1.2倍くらいになって,それで落ちてしまった生徒が仕方なくいくことになる程度が適正ではないか。
私立高校はそういう生徒をしっかり教育して,希望の進路を叶えてあげるように頑張ればよい。
私立高校の学費は当然その保護者が負担すればよく,どうして税金から負担しないといけないの?
税金を投入するのはまずは公立高校でしょう。
公立高校の定員を増やし,優秀な先生を高給で招き,設備も充実させるのが大阪府のやるべきことで,私立にお金を入れる必要は全くない。
もっとも府民のためになるのは,公立高校に希望すれば全員入学できる制度。
だから,府立高校の敗者復活戦のような募集もすべきなのだ。
昨日書いたように,現行の定員割り談合があれば,私立高校は生徒を確保できる。
無償化があるので,安売り競争せずに授業料がちゃんと入ってくるので,私立高校は大喜びだ。
そこに競争が生まれないので,結局は私立高校が公立化してしまう点を見逃してはいけない。
私立高校の先生の給料はどこから来るかというと,無償化にすれば大阪府民の税金となる
つまり,私立なのに公務員と同じような感覚になってしまうのだ。
私立だけど,大阪府の意向に沿ったあたりさわりない教育をする。
公立高校と同じように,普通に教育すればよい。
本来,私立高校どうしが切磋琢磨,競争してより良い教育をするところが,そういうことがなくなっていくわけだ。
公立よりも高いお金を払ってもらう代わりに,より高度なスペシャルな教育を提供する。
これが私立の良さなのに,それを削ぎ落すような政策が私立高校無償化なのだと,早く気付かないといけない。
残念ながら,これを指摘しているのはウチの塾だけなので,府民が気づいたころには大阪の教育は大崩壊した後だろうが・・・
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