[2024年8月31日]
悠仁さまが東大を推薦入試で突破しようとしてるとか,してないとか。
べつにいいんじゃないかと思うのですが,これを「ずるい」とか言う連中がいるので,ちょっと大学の推薦入試について書いてみましょう。
推薦入試といっても,いろいろな系統があります。
「推薦」とは名ばかりで,事実上ほぼ学力テストのような場合もありますし,一芸入試的な,誰にもマネできないような才能を評価してくれるようなものもあります。
誰が推薦するかですが,学校長の場合が多いです。
ただ,推薦文は学級担任が書くことになります。
さらに,自己推薦というのもあるので,本人が受けたいと言えば受けられる推薦も多いです。
この推薦入試を使って合格するのは「ずるい」のでしょうか?
悠仁さまの場合は,トンボの研究か何かをされていて,それが一芸に秀でているということで合格するかもしれません。
ですが,皇室に生まれたということだけでも,誰にもマネできない一芸ですから,それで合格でよいではありませんか。
一方,一芸のない人は普通に学力試験で合格すればよいだけの話。
入学試験はたいていは誰にでも開かれているので,他の合格者が合格するのをずるいと思う感覚は的外れですね。
最近増えている「女子枠」の方がずるいかもしれません。
本当にずるいと思えるのは,入試問題を不正に入手したり,スマホで答を外部の人に聞いたりとかでしょう。
さて,推薦入試で合格するのがそんなにうらやましいでしょうか?
推薦入試の最大のメリットは,一番行きたいところに一般入試よりも先に合格できる点でしょう。
早く安心したいという人間の心理ですね。
ですが,国公立大の推薦入試の場合,共通テストの点数も加味することがあり,それだと結局2月まで合格通知が来なかったりします。
私立大だとたいてい年内に合格通知がもらえるので,ゆっくりと正月が迎えられるのが良い点です。
メリットだと勘違いされているのですが,「学力が低くても合格できる」と考えている人がいます。
たしかに通常の学力テストでなく,小論文や特技で合格することができるので,「学力がなくても」と思いがちですね。
よく考えてくださいね。
学力がなくて合格することは,誰に対してのメリットなのですか?
学力がない生徒が大学に入ると,その学生も教える側も困りますので,むしろこれはデメリットになっています。
「学力がなくても入れそうだから」という理由で受験する生徒がいたら,その時点でその生徒(あるいは親や先生も)に合格する資格がないと考えましょう。
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