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尾崎塾
富田教室

[2024年9月12日]

クイズの答

クイズは難問でしたね。
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写っているのは河岸段丘面ですが,ただの河岸段丘ではありません。


こちらは反対側から見た段丘面
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何段もの段丘があります。

実は,この写真を撮っている場所が,一番高い段丘面の上からなのです。

この川の両岸に全部で10段ぐらいの段丘面があります。

そんな場所は日本ではめずらしくないので,地質クイズに出すようなものにはなりません。

今回写っているのは,画期的な場所なのです。

この写真は,一番高い段丘面を東から撮ったものです。
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白い花は「そば」です。

このそば畑がずーっと続くのですが,どうやら西が上がるように傾斜しているのです。

しかも,この段丘面をつくった川は東から西に流れています。

普通は段丘面は西が下がっていくようになるはずです。


というわけで,この場所は段丘面が形成されてから面がたわんで褶曲を続け,今も褶曲が現在進行形だという「活褶曲」の現場なのです。

単に1つの面がたわんでいるだけなら,たまたま断層か何かの動きで傾動したのかもしれません。

ところが,ここの段丘面は,古いもの(つまり上にあるもの)ほど大きく傾いています。

つまり,変形が今も続いていることを示しているのです。

このように,地球は日々活動していることを実測確認できるのがここの河岸段丘面なのでした。


あれっ?正解者いなかったなー
残念。










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