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尾崎塾
富田教室

[2024年10月7日]

慣れの恐さ

オリックスの中嶋監督の辞任理由が「慣れ」のようです。
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昨日書いた内容の続きになりますが,選手はそのときの環境に馴染んでいます。

そこに,新たな環境=監督が現れます。

最初は違和感しかないですが,徐々にあるべき良い環境に慣れてきて,それがあたりまえになります。

すると,勝てるようになってきます。

その勝てる環境に3年も4年も浸っていると,いろいろとゆるんできます。

悪い意味で「慣れ」てしまうのです。

きつい内容があたりまえになっていたのに,少し楽をしても勝てそうに思えるのです。

人間,やはり安きに流れがちです。

そして,ゆるめてはいけない部分もゆるんでいって,勝てなくなります。

そこで,再度ねじを締め直そうとしても,なかなかうまくいかない。

そんな感じの今シーズンがオリックスでした。


ウチの塾でも,それは常に意識しています。

入塾してしばらくは,びっくりするぐらい集中できる環境でどんどん学力アップします。

これがそのうちあたりまえになって,新鮮さがうすれます。

こんな問題解くの,塾でなくても自宅でもできそう。

そうやって,楽な自分の家での勉強をはじめると・・・


高校入試や大学入試は,最大で3年のスパンですから,なんとか新鮮さを保って受験期に入れます。

ところが,大学入試で浪人すると4年目に突入します。

ウチの塾は浪人生を受け入れており,そのまま浪人コースで継続する生徒も多くいます。

でも,実は過去にお断りしたことがあるのです。

その理由が今日のテーマの「慣れ」です。

中学からウチの塾に通ってくれていて,それで大学入試で一歩届かずに浪人コースに入りたいと言ってきました。

ですが,4年も5年も指導して,ウチの塾に慣れすぎています。
あと1年の気合の入れ直しがどうしてもイメージできなかったのです。

たとえば駿台や河合塾のような他の空気感の中でやった方が心機一転伸びると思ったので受け入れをお断りしました。

生徒集めで苦戦する塾が多い中,こちらからお断わりするのは経営者としては失格ですが,本人が一番伸びることを選択するというコンセプトを優先したのです。


オリックスの選手は,中嶋監督の思いに応えて,本当に心を入れ替えて来季はペナント奪回してください。

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