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尾崎塾
富田教室

[2024年10月31日]

彗星の離心率

紫金山アトラス彗星は,もう明るさが5〜6等星くらいなので大阪の空では見にくいです。

昨夜,丹後半島まで行って撮ってみました。

img1
まだ双眼鏡でも尾が確認できましたが,慣れていない人だと見つけられないでしょう。


この彗星,次回いつ見られるか,ですが・・・

それが確定していないのです。

彗星というと,ハレー彗星のように楕円軌道を描いてるイメージ?
76年周期で何度も見られていますからね。

実際は,彗星の軌道は楕円の他,放物線や双曲線の軌道もあります。

その軌道を決める要素に離心率というのがあって,これが1より小さいと楕円,1より大きいと双曲線,ちょうど1だと放物線という形になるのです。
img2

それで,この彗星は軌道要素がほぼほぼ1なので,微妙なのですね。
ウィキペディアによると,諸説あって,
離心率0.9999986とか1.0000031とか・・・

実際は太陽や木星の近くを通ると軌道が少しずれるので,どうなることやら・・・

離心率は現行学習指導要領では数学Cの教科書で,理系生徒のみが高校3年生で学習します。

理系生徒はこういうところにも興味を示して欲しいものです。

一般に,数学の先生って,彗星の軌道のことも知らないので,「その数学何の役に立つんですか?」というカンタンな質問にも答えられなかったりします。


いずれにしても,次回もどってきても数万年以上かかるので,今回はこれで見納めですね。

バイバーイ





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