パソコン版を見る

尾崎塾
富田教室

[2024年11月21日]

情報リテラシー

共通テストに「情報」を導入したのは早計だった。
img1
大学教授たちが何百名もの署名を提出して,反対している。


情報リテラシーが重要だと考える人たちがいて,入試科目として設定しないと真面目に勉強しないから無理やり共通テストにねじ込んだ。

大学側は,それほど重視してないので,なんと配点を0点にするところもある。

結局,受験生が右往左往しているのが現状。


教科書内容は,ハッキリ言って理科の基礎科目程度のボリュームしかないので,それほど時間をかけなくてもひととおり勉強できる。

難易度もそれほど難しくできるハズもないので,理科の基礎科目より楽勝だろう。

学校の授業を真面目に受けて,問題集を1冊か2冊やるだけで十分であって,逆にそれ以上猛勉強する意味もない。

結果的に情報が40点とか50点しか取れなくても気にしない。
配点の低い大学を受ければいいし,高得点取れたら配点の高いところを受ければよいだけだ。


今の世の中,情報リテラシーが必要不可欠なので,高校の必修科目にするのはよいだろう。

ただ,大学入試の科目として設定するのはおかしな話になる。

それならもっと重要な「地学」を必修にして入試科目にしてほしいぐらいだ。


署名を提出した大学教授たちの情報リテラシーは大丈夫なのだろうか?

なんとなくだが,先般の兵庫知事選挙で元知事に反対する市長22名が集結して既存のマスコミを通じて訴えたのと似てないか?

あの市長たちはまさに情報察知能力がド貧弱で,SNSなどでは既得権益にしがみついている市長だという情報が広まってしまった。

情報が広まる媒体はすでに変化してしまっていたのだ。

そういう意味では,今の高等学校の教科書に書いてある情報リテラシーはすでに時代遅れの話になっている。

真の情報リテラシーは,最新の情報を読み解く能力といえる。

入試で情報という科目の試験をする時点で,その内容は常に前時代のものになっているというパラドックスになってしまうのだ・・・




にほんブログ村 受験ブログ 高校受験(指導・勉強法)へ
にほんブログ村


にほんブログ村 科学ブログ 地学・地球科学へ
にほんブログ村