[2024年12月15日]
これもテレビ見ていたら,倉本聰さんの学生時代の話が興味深かった。
「セリフの半分以上、間なんだよね。間っていうものをやたら勉強して、間のためのノートを何十冊も書きましたよ」
とのこと。
「間」が大切なのはわかるが,そのノートが何十冊にもなる???
中学生の国語の教科書に「間の文化」というのがある。
日本には間を重要視する文化があるのだ。
それをノート何十冊も考察すれば,よい脚本書けそうですね。
間については,昨今心配なことがあって,動画配信タイプの授業が広まっている。
ウチの塾でもブロードバンド予備校の授業が視聴できる。
それを生徒にやらせると,視聴スピードが調整できるので1.2倍とか1.5倍にして見ていたりする。
これ,ホンマやめて欲しい。
我々授業をする側からすると,授業のセリフの「間」はとても重要なのだ。
特別講座で授業を受けた生徒はわかるだろうが,けっこう多くの間をとって授業を進めていく。
「これ,どうなるのかな?」
と振っておいて,数秒考えさせて,その後にさらに展開していくわけだ。
早送りの授業視聴だと,その間が短縮され,十分に学習効果が得られない。
ゆっくり展開の授業を長時間見るのが,ダルイとか時間がもったいないとか思う人は,根本的に考え治した方がいい。
1.5倍速にすれば,理解が1.5分の1になるどころか,本来つくはずの学力がつかないので,それこそ時間の無駄になる。
くりかえし頭の中で反芻して長期記憶にとどめるということが重要だと昨日も書いた。
間を利用して,くりかえし頭の中に出し入れすることで学力が上がっていくのだ。
視聴スピードを速く設定していた人は,それが文字通り「間抜け」なことに気づいてほしい。
にほんブログ村
にほんブログ村