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尾崎塾
富田教室

[2025年3月11日]

快適な暮らしのために

14年前,東北の太平洋沿岸部では,日常が終わりました。

「まさか,これほどの津波が来るとは・・・」

と,ほとんどの人が思ったでしょう。

1か月半あとの4月末に現地に行ってみました。
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直後の現地でないとわからないことを確認・実感しに行きました。
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行くと,4階の高さまで津波が到達したということがよくわかりますし,その勢いもわかります。

高い木の枝に体操服などがひっかかっているのが,なんとも現地でしか見えないモノでした。
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(石巻などでは,電柱に服でなく,服を着た〇体がひっかかっていたそうです)

もう一つ,テレビなどの報道では一切わからなかったのが「ニオイ」です。
海底からもたらされた,独特のニオイは誰も伝えてはいないと思います。


その後,何度か現地を訪れて,残念な変容を見てきました。

復興ではなく変容と表現しますが,とても不快な状況です。

具体的には,海岸沿いの高い堤防建設と,陸前高田などでの盛土です。

津波が「高い」から,高い堤防や土地を高くする。
あるいは高台への引っ越しですね。

単純に「頭が悪い」としか言いようがなく,そこには快適な暮らしがありません。

海で仕事をするのに,海から離れた高台や盛り土の上に住んでいては不便です。

きれいな海を見渡して快適な毎日を過ごしていたのに,高い堤防で目隠しされてしまいます。

快適な暮らしを求めて,もっとよい方法があるのに,それを考えもしなかったのでしょう。


さて,中高生諸君は,次の進学先が決まる季節です。

別にどこに進学してもかまわないと心の底から思っているので,有名校に合格しようが不合格になろうが気になりません。

おそらく,ほとんどの塾や学校の先生は合格したら「おめでとう」と言ってくれることでしょう。

ウチの塾で,合格しておめでとうと言われた生徒は皆無です。

なぜなら,おめでたいと思わないから。

まだ,何も達成していませんから。

これからやって欲しいことが一つだけあります。

それは,各自の能力を発揮して,世の中を快適にする仕事をしてほしいのです。

そこで,誰かに「ありがとう」と言われたときに「おめでとう」と言ってあげます。

快適な暮らしをするためにやれることは山ほどあって,その中で自分に一番向いていることを仕事にしてみてください。

14年前の今日,日本の多くの人の心を揺さぶったけど,結局は本質的にアホなまま推移してしまっている現状を,各自の能力を使って改善していきましょう。



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