[2025年6月5日]
特に理工系の学部に女子が少ないからといって,女子を特別枠で入学させるというのは本末転倒。
学力の高いリケジョがちゃんと合格点を取って入学しないと意味がない。
どうして優秀なリケジョが少ないかというと,主に2つの原因がある。
それを排除すれば自然に理工系の女子は増えるはずなのだ。
原因の一つは,日本人の職業観がまだまだ昭和のままということ。
理工系=男子というイメージが女子生徒の理系選択にブレーキをかけている。
誰がそのイメージを持っているかって?
そりゃ,親御さんと学校の先生ですよ。
特に高校の先生が高1の女子生徒にどのように進路選択の話をしてあげるかで大きく変わってくると思います。
もう一つやっかいな原因だが,女子は理数科目が苦手だという思い込みがジャマをしている。
これ,特に高校の数学の先生がそう思い込んでいるのです。
オブラートに包んでやさしく言って,これはその数学の先生の指導力がポンコツだからでしょうね。
ちゃんと指導すればできるようになるのに,その指導力がないから女子に理工系を勧めない数学教師が五万といる。
たしかに,男子と同じ指導をすると,女子の方が点数を取れないことが多いのは事実。
だったら,女子に向いた指導の方法を研究して編み出さないといけないのだ。
おそらく女子校ではその特性に合った数学指導のできる先生がたくさんいるはず。
そして,男子生徒諸君も,女子でも学力がつく指導法を受けた方が,もっと高い学力がつくハズなのだ。
つまり,世の数学教師の授業はやってもやらなくても同じレベル。
男子生徒は仕方ないから自分で試行錯誤してやってみる。
すると,なんとなくできるようになっていく生徒がいる。
女子生徒はわからないので一歩も動けず,そのまま月日が経っていく。
結果,同じ授業をしても女子は数学ができないということになる。
そういうわけで,高校教育がまともになれば,リケジョはどんどん増えるに決まっている。
メスを入れるべきは,高等学校の教育なのである。
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