[2025年8月30日]
今年から,近大の推薦入試(一般公募)で小論文が課せられます。
といっても,事前にテーマを指示される課題でWeb入力するものです。
テーマ:「あなたの夢を実現するために近畿大学で取り組みたいこと」
こんなの,誰でも書けるやん!
しかも,「点数化しない」と明記してあります。
いわゆる「形だけ」の課題で,これで合否にかかわるということはまずありません。
厳密に言うと,これが小学生レベルの稚拙なものだったら予選落ちみたいなことになるはずです。
ただ,そいつは本選に進んでもどーせ落ちますからね。
なぜこのような実質意味のない課題をやることになったかというと,文科省の顔を立てただけです。
一応,年内入試と呼ばれる推薦型の入試は,学力だけで合否を決めてはいけないという「お達し」を文科省が出していました。
ところが,近大をはじめ,関西の私大はそれを全く無視して,学力検査だけで推薦入試の合否を決めていたのです。
じゃあ,どうして今年になって学力以外の課題を提出させるか?
それは,今を時めく東洋大のせいなのです。
関東では,まあ文科省のおひざ元ということもあってか,推薦入試を学力試験だけで行っていなかったのです。
それが,東洋大が関西の私大と同じように学力試験だけの推薦入試を実施してしまいました。
それで,大問題になったのです。
東洋大としては,「いや,関西でもやってるよ」と言い訳できるので,その言い訳ができないように関西の私大にも圧力がかかってきたのですね。
もう一つ,一般入試の日程も関西の私大はルール破りが横行しています。
2月1日が解禁日なのに,近大や龍谷大は1月に一般入試を実施しています。
関西らしいといえばそれまでですが,ルールを守るよりも生徒が集まって銭儲けできることをシレっとやってしまうのです。
ちゃんとルールに従って実施するか,ほとぼり冷めるのを待ってもとどおりになるか。
これからの動向が注目されます。
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