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尾崎塾
富田教室

[2025年8月31日]

近大入試の注意点2

近畿大学の一般入試は,日程をずらしてA,B,後期,そして共通テスト方式などがあります。

気をつけるのは,A日程の共通テスト併用や共通テスト方式の出願期限です。
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来年1月の共通テストは17,18日に実施されます。

近大の共通テストを利用する入試の出願締め切りは前日の16日まで。

つまり,共通テストを受験した結果がわからないうちに出願しないといけないのです。

理由はカンタンで,その方が出願者が増えるからです。

もしも共通テストの結果がわかってから締め切りなら?
思ったように共通テストが取れなかった受験生は出願をやめるかもしれません。
思ったより共通テストが取れた受験生は,それだけで国公立大や関関同立の合格が確実になって,近大に出願しないかもしれません。

つまり,本来なら出願する必要のない受験生にもお金を支払わせるというズルいやり方なのです。
でも,受験生は出願してしまいますよね。

さらに,受験料が高くなる「しくみ」もつくっています。
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検定料は1つの試験で32000円ですが,第二志望を併願することが可能です。
1併願7000円ですから,第一志望より低いレベルの学科などを2つぐらい併願する人がほとんどです。
あるいは,高得点科目を重視する配点方式も併願できます。
3つ併願するとそれで21000円です。
1回の受験で32000+21000円で,53000円になります。
そして,A日程は2日連続で受験できるので,その2倍を支払う人が多いでしょう。
近大のA日程だけで10万円が飛んでいきます。

そのA日程は1月の24,25日ですから,昨日書いたように関関同立の入試の前に実施するルール違反日程です。

これも,たとえば2月第1週にすると関関同立と同じ日になるので,受験生はかなり減るでしょうね。


今回は近大について書きましたが,関西の私大はどこも似たりよったりで,入試でガッポリお金を稼ぐ「しくみ」になっています。

例の入学金多重払いにも気をつけましょう。
同志社や立命館の発表が近大の手続き締め切りより後にあって,近大の入学金25万円を捨てることになるかも。

有効な防衛策は今のところありません。

お金をしっかり貯めておくか,私大・すべり止めを受けなくてよい並みはずれた学力をつけておくか・・・・





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