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尾崎塾
富田教室

[2025年12月21日]

大学入試の調査書について

大学を受験する人は、調査書発行を在学中あるいは卒業した高校に依頼しないといけません。
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各科目の成績や出席日数などが記載されています。
実質上は、これが卒業見込みの証明書となります。

各学校ごとに一応発行のルールがあるのでよく確認しておきましょう。

1.一通につき400円とか、値段が設定されています。学校によって値段が違うので要確認。

2.申請してから発行されるまでの日数がマチマチです。
3年前に担任がいないからと発行してくれなかった槻の木高校は論外ですが、普通は迅速に発行してくれます。
最悪「今日でないと間に合いません」と泣きついたら当日発行もあります。
一方で、「1か月かかるかも」という無責任な学校もあります。
あるていど出願校が絞られた段階で早めに申請するのがよいでしょう。

3.高校に申請した大学とは別の大学に調査書を使っても問題ありません。
宛名を各自で書き換えてほかの大学に出しても中身は同じです。
ただし、推薦入試と一般入試では中身が異なるので、使いまわしは不可。
他の大学に提出したのなら、高校にその旨連絡してあげてもよいですし、連絡しなくてもよいのです。

4.多めに申請しておいて、実際は使わない調査書が手元に残る場合があります。その場合は高校に返却するように言われますが、返却しなくても問題ありません。
「なくしました」とか「大学に提出しました」とウソついても大丈夫です。

5.調査書は厳封したものを提出となります。
発行された調査書は緘印というハンコの押された封筒に入っていて、誰かが開封して改ざんしていないというモノを提出するということです。
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というわけで、大学に提出せずに手元にある調査書の封を各自が開けて中身を見ることが可能です。
べつに本人に見られて困ることが書いてあるわけでないので、1通ぐらい余分に申請しておいて自分の調査書の中身を確認するのもよいのでは?

ただ、昔は本人に見られては困ることが書いてあったので、今でもそのなごりで、本人には絶対に見せてはいけないというノリの高校が多いです。
具体的には、必修単位を受講していないのに単位が認定されていたりしたのです。世界史の未履修問題が以前に話題になりましたよね。

ひょっとすると現在でもちょっとした単位のごまかしをしている学校があるかもしれません。
それを暴くためにも、調査書を開封して本人が確認するのは正義ではないかと思います。

ま、いずれにしても、大学受験生は調査書をちゃんと手に入れて出願手続きをしてくださいね。


そもそもの話、調査書の内容は出願のあった大学が受験生の当該高校へオンラインで照会すればよいだけの話。
紙の調査書など必要ないはずです。
そして、その内容は本人に開示されるべきものです。
あたりまえのことができていない低レベルの国の大学に行って意味があるのかという気さえしてきます。








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