[2010年10月3日]
新潟が揺れている。
これは文字通りで,地震が頻発している。
2004年の中越地震以降,かなりの頻度で揺れている。
「活断層」という言葉は阪神淡路の震災以降,頻繁に耳にするだろう。実は「活褶曲」という言葉もあるのだ。
新潟の小国川流域の河岸段丘を調べると微妙にたわんでいる。
これを世界の杉村新(私の恩師)が調査した結果,年代の古い河岸段丘ほど大きくたわんでいることがわかった。つまり,古い面ほど変位が累積しており,現在もその変形が進行しているのだ。
中学校で習う地層の褶曲は何万年も前に変形した地層というイメージだが,今まさに新潟では現在進行形で地層が曲がっているのである。
そういうわけで新潟はもともと地殻の応力がかなり集中しているところで知られていた。これから防災にもっと予算を投入して損はない地域である。
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